
イベントなどに実際に行ってご紹介する【ひらつーレポ】
今回は、枚方市総合文化芸術センター別館で開催された
健康サポート講演会
「いざという時の薬の備え
~どうしたらいいの?〜」
に参加してきました!

こちらは枚方市民のほか、市内在勤・在学の方も参加可能な健康増進に関する講演会の一つ。
テーマを変え、何度か開催されています(今後の開催予定はこちら)。

地震や台風など、いつ起こるかわからない自然災害。
そんなとき、日常的に服薬している方にとって大切になるのが、「薬の備え」なんだそう。
今回は、枚方市薬剤師会理事・だいいち薬局の薬剤師 竹原 潤 先生から、すぐにできる「薬の備え」を学んできました。
さっそくセルフチェック

最初に、現在どれだけ「薬の備え」ができているか、セルフチェックから始まりました。

チェックポイントは、薬の保管方法などかなり細かなところまで。
記事をご覧の皆さんも、ぜひやってみてくださいね。
「かかりつけ薬剤師・薬局」持ってますか?
まず大事になってくるのは、「かかりつけ薬剤師・薬局」を持つこと。

かかりつけ薬剤師とは、単に薬を調剤するだけじゃありません。
患者の健康状態、服薬状況、副作用歴、アレルギー情報などを継続的に把握し、総合的な薬物療法の管理を行う、まさに薬の専門家!
また、かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局では、営業時間外でも患者からの相談に対応可能で、緊急時や休日でも適切なアドバイスを受けることができるんだそう。
不安な災害時はもちろん、普段の暮らしでもお薬に関する心強い味方ですね。
お薬手帳は“命を守るパスポート”
災害時は普段服用しているお薬について正確に伝えられないと、適切な処方が受けられない可能性もあります。

そこで、医療機関でよく聞くこのひとこと。
「お薬手帳、持っていますか?」
お薬手帳には、薬品名、用法・用量、処方日、処方医療機関名などの医療情報が記録されています。
さらには、アレルギー歴、副作用歴、基礎疾患などの重要な情報も記載されているので、医療従事者の方に正しく情報を伝えることができます。
近年はマイナンバー保険証やスマホのお薬手帳アプリなども広がってきましたが、停電や通信障害などに備えて、紙のお薬手帳を基本とすることが推奨されているそう。
薬は少し余裕をもって確保

「予備薬として、普段から1週間分ほど余裕をもって薬を確保しておくと、避難時に持ち出しやすくなる」というお話もありました。
・非常用の水や食料と一緒に保管し、家族全員で場所を共有しておく
・避難所生活になったら、薬の容器に名前や用法・用量を書いておく
“期限切れ”に気をつけて
予備薬を用意していても、気づけば期限切れ…なんてことも。
使用期限を過ぎてしまうと薬は効果が低下したり、場合によっては有害な物質に変化したりする可能性があるそう。
月1回など定期的に予備薬を使い、新しい薬を備蓄する「ローリングストック法」で、常に使える薬をキープしておきたいですね。
予備薬が無いとき
災害時には、普段服用している薬と同じものが手に入らない場合もあります。
予備薬が無くても、医療情報が正確に伝われば代わりの薬を処方してもらえることがあるそうなので、お薬手帳の活用が大事なんだとか。

枚方市の地域医療連携の取り組み
災害時の医療支援は、ひとり一人の備えだけではどうしても限界があります。
だからこそ、地域全体での医療連携がとても大切。

枚方市では、医師会・薬剤師会・歯科医師会・保健所などが連携し、定期的に災害医療訓練を実施し、いざというときに、地域ぐるみで医療支援が行える体制を整えているんだそうです。
まとめ
災害時の「薬の備え」3つのポイント↓
1.かかりつけ薬剤師・薬局を持つ
2.お薬手帳を活用する
3.予備薬を備えておく

災害はいつ起きるかわかりませんが、備えは今日から始められます。
自分自身や家族を守るために、まずはお薬手帳と薬の管理を見直していこうと思いました。
竹原先生、ありがとうございました!
◆関連リンク
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