「もっと多くの人に見てもらいたい!」がすごい結果を生んだ!?雑誌でも話題になったHP制作・北牧さんにインタビュー!【ひらば】

デンチュウばなー

ひらつーが運営するコワーキングスペース「ひらば」広報担当のデンチュウ@ひらつーがひらば利用者のみなさんがどんなお仕事をしているのか、どんな風にひらばを使っているのか、インタビュー形式でいろいろとお話を聴いていきます!

第7回目のゲストはホームページ制作 北牧えこさん!

ひらばインタビュー-37

北牧さんプロフィール
大阪府出身。ホームページ・印刷物デザイン会社 合同会社マジカルスリー 代表社員。
興味本位で買ったパソコンがきっかけとなりWEBデザイン・ホームページ制作を独学で開始。その後、物流システム開発会社から派遣されたIT講師業を経て、2003年に仲間と創業したWEB制作チームをベースに2006年法人化。
その後、各自の強みを生かし個々に活動を開始し、現在みんなでワークシェアリングをしながらWEB・デザイン・システム等の制作業務を行い、沖縄・大阪を拠点にし事業を展開。創業から13年間での制作実績は、元請・下請け業務を合わせ300件を超える。 

− 北牧さん、今日はよろしくお願いします!
ひらばインタビュー-19

− ではまず、今どんなお仕事をされているかを含めて自己紹介をお願いします。
 
「仕事の基本はホームページ制作です。また、数は少ないのですがフライヤーのデザインやお菓子のパッケージのデザインもしています。」

− お菓子のパッケージですか!

「黒糖のお菓子やあめ玉のパッケージなどです。以前、沖縄で暮らしていたときのご縁で依頼をいただきました。」

沖縄物産広場より

星に願いを
(北牧さんがデザインしたお菓子のパッケージ。現在は黒糖の製造が追いつかずお休み中だそう。)

− フライヤーのデザインはどのようなものを?

「セミナーのフライヤーを制作することが多かったです。沖縄ってね、セミナーがすごく多いんですよ。なんでこんなに毎日あるねんって思うくらい!」

流れには基本逆らわない主義

− 経歴・略歴を教えてください。

「今思うと、本当にいろんな仕事してたな〜(笑)基本的に流れには逆らわないんです。一番最初に就職した自動車会社では、整備の受付をしていました。」

− はじめからWEB関係のお仕事をされていたわけではなかったのですか?

「そうなんです。コンピュータを初めて触ったのがこの自動車会社でした。

バブルの絶頂期でコンピュータもあまり普及していない時代でしたので、当時はローマ字入力がなくて全部かな入力でした。」

− そうだったんですか!

 未だにこの時のクセが抜けなくて、今でもかなで入力しちゃうんです(笑)この会社で6年程働いた後、体調を崩して近所の文房具屋さんで働くことになります。採用条件は『キーボードの入力ができる人』でした。

当時その文房具屋さんに感じの良い保険屋のおばちゃんがずっと来ていたんですね。そこから、どうしてこんな展開になったのかは未だに分からないんですけれど・・そのおばちゃんから『うちの会社に来えへん?』って誘われて(笑)」

ひらばインタビュー-4
(「流れに基本逆らわないんですよ(笑)」と北牧さん。)

− 文房具屋さんから保険屋さんに!?

「そうなんですよ!(笑)それで3年程、保険の外務員をしていました。ところが、営業が自分の性格に全く合わない!他のみんなはいろんな企業に出向いて営業をしていたんですよね。

でも当時の私は嫌で仕方なかった(笑)!だから、『いかに人と会話をせず契約を取れるか』ということに集中していたんです。」

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(営業は全然合わなかった・・。)

− 会話なしで契約を取る方法・・うーん、思いつかない!

「自分で描いたイラストとコンピュータで保険のチラシを作り始めました。占いコーナーや自分なりの保険情報のまめ知識コラムを作ったり。

そのチラシを毎日、見積書と一緒にいろんな企業の社員さんのデスクに一枚一枚、置いて回ってたんです。」

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(北牧さんの「保険だより」読んでみたい・・・)

− すごい工夫ですね。毎回届くのが楽しみになりそう!

「チラシを毎日作ることで、会わなくても私のことを知ってもらえるんですよ。ありがたいことにそのおかげで営業所の中で1番になりました!」

− 会わずに1位取っちゃうなんて!北牧さんすごい・・。

「もっと見てもらいたい」が生んだすごい結果。

− ホームページを作り始めたきっかけを教えてください。

「初期のWindowsが家庭に出回りはじめた時期に、インターネット上ではじめて友人とチャットをしたんです。

ある日、その友人からチャットで『ホームページを作ったから見て』というメッセージが届きました。」

− 当時はホームページの数自体、あまり多くなかったんですよね。

「まさに、ホ−ムページって何?って状態ですよね。『これは日記を書くものなの?』、『誰かに見せるものなの?』って聞いたんです。

そうしたら、ホームページの作り方の本を紹介してもらました。せっかくだから私もちょっと作ってみようかな〜!と思って、保険の無料相談ができるホームページを作りました。」

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(保険の外務員の経験を活かしてホームページを作成。)

− 北牧さんの行動力は本当にすごいです〜!

「ところが、誰も見に来なくて。面白くないな〜と思って。今度は、『どうしたらよりたくさんの人に見てもらえるようになるかな?』ということを考え始めたんですよね(笑)」

− 保険の外務員時代と同じ発想ですね!

「そこで、思いついたのがメール友達の募集コーナー。あの当時、メル友達募集のページ自体がほとんど無かったので、私のところに登録してくれたら紹介しますよっていうページを作ってみたんです。

十種類ほどのイメージキャラクターの中から好きなものを選んでもらい、自己紹介文、ペンネーム、メールアドレスを記載したコミュニティーサイトを作りました。そしたらこれが結構好評で。」

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(「ママ、そうだったの!?」と一緒に来てくれていた北牧さんのお嬢さん。)

− 保険会社のお仕事と両立されていたのですか?

「そうですね、あの頃はまだ会社に勤めていました。会社員をしながら、毎日送られてくるメル友情報の処理に追われていましたね。でも、充実してました。見てくれている人がいるということが嬉しくって。

でも、その頃からさらに欲が出てきたんです。もっともっと見て欲しいって(笑)!」

− 今度はどんな工夫を?

「今度はそのホームページ上で日記を書き始めました。もうやりたい放題(笑)!ルールなんてないんですよ。私の日記とメル友の募集、それから保険相談・・。」

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− 盛りだくさんですね!

「まだまだあるんですよ(笑)

何かのきっかけでファイナンシャルプランナーという生活設計の資格が日本で取れると知ったんです。この資格を持った上で『家計相談します〜!』と言ったらまたホームページを見に来てくれる人が増えるんじゃないかと思って。」

− それで、ファイナンシャルプランナーの資格を?

「通信教育で取っちゃったんです!でも、ここからが本当に大変で。

当時、メル友募集で主婦の人たちからかなりのアクセスがある状態だったので、告知をしたとたん『なんでお金が貯まらないのか?』と、お金に関する相談が殺到してしまったんです!」

− ホームページを見ていた人のニーズにぴったりだったんですね!

「ホームページや主婦向けのコンテンツを作っているということ自体が珍しい時代だったこともあって、なんといろいろな雑誌でも取り上げられるようになったんです。

でも、有名になるにつれて、トラブルやクレームを少なくすることが難しくなり、メル友募集のページは閉鎖することに決めたんです。その後は家計相談をメインによそのお家の節約30年プランを提案したりしていました。」

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(有名になっていくことの負担。)

「同時期に保険会社の業績が1位になり、なんだかもうやりきった!という気分になってしまい、会社を辞めちゃったんですよ。気がつけばホームページを立ち上げて3年が経っていました。

ただ『見て欲しい』、『知って欲しい』という欲だけでいつの間にかここまで邁進してしまったようです。ホームページやインターネットってすごく面白いんだけど情報や自分が前に出る怖さも学びましたね。」

ビジネスパートナーとして、夫婦として 

− ご主人とは出会った時からずっとビジネスパートナーなんですよね。
(北牧さんはよくご夫婦揃ってひらばにお越しになります)

「保険会社を退社し、その後入社したシステム開発会社で主人の北牧に出会いました。

出会った当時は、プログラマー・ネットワークエンジニアである主人の北牧がPhotoshopでデザインを作り、私がHMTLを担当するという形で仕事をしていました。」

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(デンチュウ@ひらつー&北牧ファミリー)

− とても素敵なご夫婦だな〜って思っていました。

「でも職場で出会ったころはね・・すっごく仲が悪かったんですよ〜!(笑)」

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(初対面で『死んだ魚のような目をしてますね。』って言われたんだそう。)

− ええー!!そうなんですか(笑)

「本当ひどいですよね〜(笑)一緒に仕事をして行く中で徐々に仲良くなっていったって言う感じです。」

「日本一説明のわかりやすいホームページ屋さん」

お持ちの資格やスキルがあれば教えてください。

「主人は持っているはずなのですが、私自身はホームページ関係の資格は一切持ってないです。

プログラマーである主人の北牧に少しずつ教えてもらいながら・・あとはこれまでの経験の中でその都度勉強してきたという感じですね。」

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− 北牧さんがお仕事をされる上で大事にされていることや、強みを教えてください。

「 自分の強みに関しては、すごく悩んだ時期はありましたね。主人である北牧はたくさんの資格を持っている。なんの資格も持っていない私は現場に入ったときに下に見られることが多かったんですね。

でも、システム開発で働く人の話って一般のお客さんには理解するのが難しいんです。私は専門の人の話はだいたい分かる。お客さんの言っている話はもっと分かる!

だから、私は保険の外務員だった頃の『お客さんに説明する』という経験を生かして『日本一説明のわかりやすいホームページ屋さん』を目指そうと思ったんです。」

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(自分の役割を模索した日々。)

− 伝える力、ですね。北牧さんのこれまでの全てが今に繋がっているんですね。

「そういっていただけると嬉しいです。『分かりやすい説明をすること』は今も大切にしていますね。」

「もう独立してもやっていけるんちゃう?」

− 料金(予算の目安)を教えてください。

「 以前暮らしていた沖縄では建築関係のホームページの依頼が多かったですね。元請さんを通さないと考えて・・建築関係だとだいたい30万円からになりますね。

あとは那覇市の保育園のホームページの仕事も多く受けていました。ホームページのトータルページ数によっても料金は変わってきます。」

− 納期(だいたいどれくらいで出来るか)を教えてください。

「一般の企業さんだと、契約をしてからだいたい1ヶ月ですね。」

− 独立に対する不安はありませんでしたか?

「仕事の量や軌道に乗り出している様子を見た知人の社長さんが『もう、独立してもやっていけるんちゃう?』って言ってくれて。

実は、最初の社長は私じゃなくて主人だったんです。でも、やってみると主人は『自分はこんなん(社長業が)向いてない』って言って(笑)

だから交代して私がやることになりました。」

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− フリーランスで仕事をされている方の一日が気になります!一日のざっくりとしたタイムスケジュールを教えてください。

「仕事は10時から18時までと決めています。追い詰められているときは家だからとついつい夜中まで仕事をしてしまうことが多いですね。

ひらばは午前中の早めの時間から来て、娘が学校から帰る時間には間に合うように帰宅します。」

「求められること」を探していく

− 就職活動に対する不安、働くってどういうことだろうとイメージできない学生も多いと思います。北牧さんにとっての「仕事とは!」を教えていただきたいです。

「基本、役に立たないことは求められないんですよね。自営業をやっていて自分たちが良いと思ったものが全く需要がなかったりする。でも、そこに価値を見出させていくという考え方もあって、これがマーケティングですよね。

どんなに良いものを作る人がいても、それを世に知らせてくれる人がいないと意味がない。なんでも一人で出来るわけじゃないと思っています。」

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− 何でも一人で出来るわけじゃない・・。

「例えば私の会社だと、主人の北牧はすごい技術をもっているから重用される。だけど、彼の能力を分かってくれる人がいたからこそ、沖縄に住んでいたころも仕事ができていたんだと思うんです。

就職活動をする上で大事なのは、少し遠くから自分を見つめて、自分ができることを求めている人がいないか、探していくことなのかな。」

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(求められている場所を探していくのが就職活動。)

− 北牧さんのお話を今日伺って・・。「自分が夢中になってエネルギーを出せる好きなこと」・「得意なこと」・「社会のニーズ」の3つが重なり合う真ん中で仕事ができたら、すごいパワーが生まれるんじゃないかな〜と思いました。

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(好き・得意・社会のニーズが重なる部分で仕事ができたら。)

「一番最初にホームページを作ったときすごく楽しかった。でも誰も見てくれなかったんですよね。だから、そんなに好きじゃなかったけど資格を取った。その後メル友募集や、家計相談などんどんコンテンツをプラスして行ったことで、社会のニーズにぴたりとはまったのかな〜。」

− まさに「ぴたり」ですね!
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(流れに逆らわない。そして、ニーズを探していく。)

そして何より「人の良さ」

− ひらばの利用きっかけを教えてください。

「以前沖縄で仕事をしていたこともあり、枚方に引っ越してきたからと言って住所をすぐに変えるわけにいかず残してあるので、住所がややこしくて。ずっとどうしよう〜と思っていたんです。

だから、まず事務所として住所を借りれる場所を枚方で探していたんです。

そこにひらつーファンだった主人が「ひらば」を見つけてきました。」

− 「ひらばのココが良い!」というポイントがあれば教えてください。

「景色ですね〜!この景色は他にないですよ!」

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(ひらば会員さんにも大人気のひらばからの河川敷の風景)

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(デンチュウ@ひらつーのオススメは夕方)

− 反対に「ココを改善して欲しい!」というポイントは?

「私と主人の二人で仕事をしているので、利用人数に合わせたコワーキングの料金プランもあったら嬉しいですね。」

− これからひらばを利用してみたい!と考えている人に最後にメッセージをお願いします。

「とても、良いところです!二人で仕事をしているので、主人が首を縦に振らないことは私も絶対にやらないと決めているんです。

でも、見学でひらばの説明を受けたときに主人が『担当をしてくれたおさや@ひらつーさんがとても良い人だ!ここを借りる!』って言ったんです。

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(おさや@ひらつー)

相性というか、人ってすごく大事なんでしょうね。ひらば会員の方も枚方つーしんのメンバーの方もすごく良い人ばかりです!」

− 北牧さん、素敵なお話ありがとうございました!

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★デンチュウ@ひらつーインタビューを終えて★

手作りの保険チラシを作成して営業所で一番になったり、アクセスを上げるためにファイナンシャルプランナーの資格を取ったり・・北牧さんの原動力はいつも「どうやったらもっと見てもらえるか」。

「流れに逆らわないんですよ」と笑う北牧さんの行動力は「何故それをやるのか」という大きな根っこに全部繋がっていました。

「どんなに良いものを作る人が居ても、それを世に知らせてくれる人がいないと意味がない。なんでも一人で出来るわけじゃない」ご主人と二人三脚で歩んできた北牧さんならではの言葉が印象に残っています。

北牧さん、素敵なお話をありがとうございました!


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