AIは“相棒”か“罠”か？枚方の塾が教える子どもとAIの正しい付き合い方【ひらつー広告】

まずは落ち着いてください（笑）

私は探究コーディネーターとして、高校生や教職の方々や大学生にAIの勉強会やセミナーなどもやっています。

今は大学生もAIを普通に使っているのですが、卒業論文の文章を全部AIに丸投げして修正してもらうので、下手な論文を書く子がいなくなっているという現状があるんですね。

なので、卒論の単位認定を文章で提出させるような評価の方法は、もう破綻しかけているらしいんです。

AIを使うと「その人らしさ」という部分がすごく欠落してしまって、「もうAIが書いたよね」みたいな同じような文章が提出される現象が起こってるらしいんです。

一旦落ち着きましょう（苦笑）

これはAIの問題ではなく、人間がやらなければいけないことを全部丸投げした結果なんです。

学生側が、キーワードだけAIに与えて「これを文章にして」みたいな使い方をすると、そういうことになっちゃうんです。

でも、これから大事なことって、「自分がどういう経験をしたか」とか「経験に対して自分はどういう立場で物事を語りたいのか」という部分をきちんと反映させることです。

AIを対話相手にして、チューター（個別指導教師）または相談相手みたいな感じで使っていくと、ぼんやりとしていた自分の思考や本当に大事にしたいこと、自分が今まで経験してきたことにどんな価値を見出したのかなどを、対話によって掘り下げていくことができます。

その上で、AIに「今までの対話の内容をまとめて」と指示をすれば、ちゃんと自分の思いや考えや経験を反映させたAIの使い方ができます。

ちょっと待ってください！（笑）

口で言うのは簡単なのですが、実行するには、大人も子どももキチンと学ぶ必要があります。

今のAIの一般的な使い方は、人間の業務を効率化するためだけに、人間がやってきたことの代用としてしかAIが使われていない所があります。

その考えのままで浸透していくと、自分で考えない、AIに使われる人間、もっと言うと「AIがあたかもあなたですよね」というようなAIの使い方になっちゃうんじゃないかなという危惧があって。

はい。これは本当に怖い話です。

AIを正しく使う方法を知らない学生たちは、自分が今まで何時間もかかってアウトプットしていたものを、AIに頼めばある程度のクオリティーで「数秒」で出しちゃうので、それはAIを使いますよね。

どうしても人は易きに流れていっちゃいますし。

その通りだと思います。

今、こういうことが教育界隈でも問題になっています。
これが進んでいくと、本当に個性が失われたり、その人らしさが奪われたりとかしていくっていう危機感があります。

だからこそ、ちゃんとしたAIの使い方、その人の能力を更に引き出してくれるような、学びを伴走してくれるような、考え方をチューニングしてくれるような使い方をしていく必要があると思っているんです。

はい。現在は、公立小中学校ではAIは使用できないようになっている所が多いと思うのですが、高校生になると年齢制限から外れるので、一気に使い始めるケースが多いです。

学校では制限をしていても、スマホを持っていてアプリを入れれば、AIは使えます。

ですので「使うのを避ける」ではなく「どう付き合うかを学んでいく」ことが一番いい付き合い方だなと思っています。

私がよく話すのは「ドラえもん」の例えです。
ドラえもんって何でもかんでものび太くんを甘やかすわけじゃないですよね。

ある一定までは関わっても「ここはダメ」だとか、ちょっとのび太くんに任せてみる所があったりとか。
道具の使い方も、一度好きにやらせて失敗をさせた後に、導いてくれるとか。

そういった、伴走してくれるパートナーという形でAIを使っていくのが、これからのAIとのよい付き合い方になると思います。

生成AIで一番大事なのがプロンプト（指示）の部分で、どう指示を出すのかがすごい大事で、これがAIを使いこなす為の全てだと言ってもいいかなって思うくらい大切な所です。

ちゃんと自分が今求めているものをAIに正しく指示を出すことがすごく重要になってくるんです。
ですので、テキトーに雑な言い方で指示を出しちゃうと、簡単に答えを言ってしまうようなAIの使い方になってしまいます。

はい。学ぶ上で本当は「考えるステップ」が大事なのに、そこ飛ばして、もうAIが勝手に、あたかも自分がそう思ってたかのように「ポン」って答えを出しちゃう。

人間ってやっぱり楽な方に飛びつくじゃないですか。
だから思考の過程を奪われていくし、ショートカットしちゃうので、そういう風なAIとの付き合い方にならないように「正しく使っていく」スキルが必要です。

はい。このコースではAIにどう指示を出せばいいのかなど、基礎的なところ、AIを使う一番大事な力である「基礎力」をしっかり身につけていくプログラムです。

どうしても言葉で短くまとめると難しく聞こえますが、小学３年生から参加してもらえるプログラムです。
何かちょっと自分でキャラクター考えてアニメを作りたいとか、何かゲームを作りたいとか、そういう動機で全然OKです。

参加するお子さんがワクワクするようなことから学びが始まると思っています。

例えば「自分のアニメを作りたい」であれば、
①テーマを決める
②アイデアを出して話し合う
③調べたり作ったり試したりする
④振り返る
という流れでやることが、難しい言葉で言うと「実践的プロジェクトベース学習」と言います。

大人が仕事でやっていることを、子どもの学びにも取り入れるということです。

そんな中で「テレビアニメのキャラをパクってはダメだよね」とか「何でダメだと思う？」というところを学んでいきます。

またインターネットは誰とでも繋がれるので、「メッセージを送ってきた人に住んでる場所とか教えたらどんなことが起きそう？」などの安全に関する知識も同時に身につけていってもらう。
これが「倫理と安全の学習」になります。

はい。やっぱり自分がワクワクするとか、関心あることから学習は始まっていくし、探究心は磨かれて引き出されていくと思うので、このコースも、子どもたちがこんなことやりたいと思ってたけど今までできなかったことをAIの力を使って叶えて欲しいです。

例えばアニメを作るとか、めっちゃ好きなキャラみたいなイラストを描きたいとか、今まで自分だけでは無理だったものが、AIを使えば、実現できる時代が来たと思うんです。

自分の心の中、頭の中でモヤモヤって思っている「こんな風なことをしたいな」を実現できる楽しさを、まずは味わってもらうことを大切にしたいです。

いや…これが面白いところで、そう簡単には自分が思ってるようなものは作れないんですよ。

いくらAIがすごくても、AIを使って鮮明に自分の思い通りのものを作ろうと思うと、さっきも言ってたようにプロンプト（指示）が大切なんです。

どういう風に指示を出せば、自分が思っているものになるのかというのを、トライアンドエラーで繰り返していくことで、AIにどう指示出せばいいのかという技術やノウハウも身についていきます。

まずは自分がやりたいこと、ワクワクすること、「こんなのやってみたかったんや！」ということからスタートして、そこにAIを伴走させていくっていう授業設計を考えています。

小学３年生から中学３年生までが対象なので、「自分のオリジナルアニメを作りたい」という入り口は一緒かもしれないですが、学びの進み具合は当然子どもたちによっても変わってくるとは思っています。

今、小学校などを始めとする学校教育で言われている「個別最適化」と言われる考え方があるんですが、それをAIがチューター（個別指導教師）として活動してくれるので、一人一人の進路とか興味に合わせ伴走してくれるようなAIの使い方も、このコースで実装していけたらいいと思っています。

もちろん、メンターである私たちも個別に関わったり、ニーズに合わせて相談相手になります。

コースとしては第1回目と6回目は必ず対面で行います。残りの2回目〜5回目はオンラインで実施します。

オンラインでは、全員同じ時間にアクセスして、みんなで進路を確認したりとか、今こんなことやっていて、ここちょっとつまずいているんだけど…などの問題点も共有できる場にしていきます。

そうですね。あとはインターネットにつなげられる環境は必要になります。

AIのツールを使ってクリエイティブにアニメとかゲームを作ったりすると、スマホではやっぱりちょっと難しいかなと。
iPadなどのタブレット端末なら大丈夫だと思います。

そうですね。
AIの使い方をただ単に知識技能だけ学ぶというよりは、自分のやりたいことを探究しているうちにAIの使い方もうまくなった！みたいな流れにしたいです。

いきなりコースに入るのはちょっと不安という方は、探究塾ぱ〜ぱすの無料体験に来てもらって、雰囲気とか知ってもらってからの方が良いと思います。

今年に入って、関西圏のある高校の授業を見学させてもらったのですが、ChatGPTを先生・生徒のiPadにフリーで開放していたんです。

で、どうなってるのかって言うと、組織として「こう活用していこう！」という方向性がないので好きに使わせていたら、「この文章の宿題の提出はいつまで」と先生が言えば、全部ChatGPTで答えさせたり、授業中でも先生が「君、これ分かるか？」って聞いても全部ChatGPTに聞いてるし、生徒は「自分で考えません」という、そんな状況になってたんです。

北田先生ともその実態を共有して、探究塾を運営している僕たちとして、AIの使い方を学ぶこのコースはやっぱりやった方がいいよね、となりました。

はい。他にも、僕は探究塾以外のところでもいろんな仕事をしているので、いろんな方と仕事をやっている中で、明らかに「この企画書、自分で考えていないよね…」とわかるものがあるんですよ、たまに。

体裁はキレイに整っているんですよ。
目的もあるし、こういう風にやっていきましょうという行動計画もある。
でも、「これ絶対AIが書いたやつそのまま出してるやんな」って、なんかちょっとわかるんですよ。

やっぱりそこに、自分自身のこだわりとか、自分がどうやっていきたいのかという想いとかが入って初めていい形になるわけじゃないですか。

AIの使い方を間違えば、大人の世界でも、AIの活用って、ゴミを永遠に生み出すような装置になるわけですよ。

AIが書いたものを、そのままでポイって出してきて、それでいいと判断しちゃってる。

こういうリテラシーが大人の世界にもある訳です。

今後、こういう子どもが大量生産されていくかもしれない…みたいな未来は、もう容易に想像つくわけですよね。大人の世界でもそうなので。

じゃあ僕だけが危機感を持っているのかといったらそうじゃなくて、この前、ママさん向けの「生成AI勉強会」に講師として呼ばれて行ったら満員御礼だったんですよ。

30人ぐらいお母さんたち集まっていて、個人でお仕事されている人も多くてchatGPTとか普段から使ってる人も多くて。

皆さん生成AIで何ができるかは大体わかっている。
でも、これが本当にちゃんとした良い使い方なのかとか、「ちゃんと私って使えているのかな」という不安が皆さんめちゃくちゃあるんですね。

はい。お子さんをお持ちの親世代は、もう皆さん不安っていうのをすごい感じている。

そこで、北田先生も言っていたように、AIを使う目的設定がやっぱり大事だなと思っていて。情報アイデアを発散するためとか、アイデアを整理するためとか。

はい。そこの考え方、自分なりの哲学みたいなのがないと、「これで合ってるのかな…？これで合ってるのかな…？」と不安なままトンネルを進むみたいになってる感じですよね。

子どもたちも、きちんと学ばなければ思考停止の罠にはまってしまう現状と、親御さんたちも不安持ってるよねっていうところで、子どもだけでなく「親子で学ぶ」コースとして今回は設計しているんです。

はい。

僕らの探究塾ってAIがないと成り立たないんですよ。

理由は、活動内容として「地域の課題を解決するためのプロジェクト」を打ち立てて、それをいろんな大人とかにインタビューとかしながら解決する手立てを考えていこうみたいなことをやっていて。ちょっと小難しいんですよ。

塾生の中３の子が「教育格差が問題だ」と言って、それを解決するためのアプリ作ったんです。
教科書を写真で撮ったら要約してくれるような。

じゃあ、色んな人にフィードバックもらうためにKECの理事長に会いに行って、めちゃくちゃダメ出しされて。

ほんとそうなんです。ちゃんとダメ出ししてくれるっていうのは、愛、愛ですよね。
そういった活動をしていく中で、子どもたちだけで見通しを立てるって結構難しいんです。

アプリ作りたいっていうゴールはあるけれど、今、自分はプロジェクトのここにいて、どういう手順を辿れば実際にAppStoreでリリースできて、どういう人のアドバイスをもらえばユーザーの元にたどり着くのか…みたいな導線を考えていくって、大人でも難しいじゃないですか？

子どもならなおさらですよね？

僕たちの探究塾は、それを一緒に考えてくれるAIを使っているんです。

「君はどんな困りごとを解決したいんだい？」と聞いてくれて、「好きなことは何なの？」とか色々聞いてくれて。
最終的にじゃあこの工程たどっていったらできるんじゃないかな？と提案してくれる。

僕らの塾は、生徒一人一人の解決したい課題が違うので、課題解決への見通しを一緒に立ててくれるようなAIがいなかったら、「先生！どうしたらいいんですか？」みたいな対応ばかりになってしまうんです。

そのためにAIには生徒に伴走してもらうチューター（個別指導教師）として活躍してもらっているんです。

例えば「フードレスキュー」という腐りそうな食材をマップ上で表示して、それを受け取りたい人が予約したら受け取れますという、フードロス対策のアプリのゲームみたいなものなんですが、こういうものをCanva AIなど、サクッとデザインだけ作って、ちょっとアプリっぽく動かすみたいなのことができたりするんですよ。

子どもたちがやりたいことの、考え方を整理したり、アウトプットを手伝ってくれたりとかはAIをドンドン活用して、一人ひとりの才能を開花させて欲しいと思っている僕たちと、AIに対してめちゃくちゃ不安になってる親御さんたちには、かなりの乖離があるんです。

なので、親子でキチンと知って学んでもらって、まずは不安感を消し去った上で、お子さんのやりたいことをAIの力を借りたら「こんなこともできるんだ！」という体験をすることで、親子で可能性を感じて欲しいですし、自信にして欲しいですね。

勉強というか、AIをちゃんと知ってもらって、子どもの横で「ふ〜ん、こうやるんだ」と結果的に学べるような場所でありたいと思っています。

勉強というとネガティブなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、不安を解消しながら、親子でAIの可能性を楽しんでもらえたら嬉しいです。