関西医大の膵臓がん新治療法のクラウドファンディングが達成された模様。当初の目標金額の3倍以上となる約3500万円の寄付金

関西医科大学の膵臓がん新治療法の保険収載を目指すクラウドファンディングが達成されたようです。

関西医大が今年の6月10日より開始した、膵臓がんの新治療法の保険収載をめざすためのクラウドファウンディング。ひらつーでも以前記事にしています

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新治療法は新薬を使わずジェネリック薬を利用できる治療法のため、製薬会社等から支援金がおりず、保険収載を目指すのが困難な状況だった治療法。

ですが今回のクラウドファウンディングの成功により、道は開いたと言えるんじゃないでしょうか。

当初は目標金額が1000万円となっていましたが、クラウドファウンディングを開始してすぐに達成。
セカンドゴールとして2500万円が設定されましたが、それを遥かに上回る3500万円という結果となった今回のクラウドファウンディング。

寄付金の用途が明確となっていますので、いただいた資料より引用します↓

■寄付金総額(暫定額):34,984,000円
(※編集部注:最終的に35,393,000円となりました)

■臨床研究実施経費、データセンター運営費(1,625万円 47.1%)
・1,500万円:和歌山医科大学臨床研究センター支払い分
・100万円:臨床研究保険掛け金
・25万円:2019年度膵がん腹膜転移治療研究会開催経費

■寄付金処理費、返礼費(166.5万円 4.8%)
・76.5万円:寄付システムの改修費用
※READYFORからのデータを本学寄付システムに流し込むための改修費用
・50万円(5,000円×100):お礼の品
・20万円:郵送費
・20万円:アルバイト雇用
※領収書への押印、寄付控除取り扱い、一連の郵送作業

■臨床研究関連経費、人件費、その他諸経費(845.5万円 24.5%)
・150万円(30万円×5年):膵癌腹膜転移治療研究会運営費
・40万円(2台):事務局コンピュータ購入
・20万円:英文校正+プロトコルの英語化
・595.5万円:秘書人件費(1,430円×8時間×2日/週×52週、1,189,760×5年
・40万円:印刷・郵送費
※543.5万円:臨床試験遂行予備費(外科学講座、秘書業務費用5年間)が発生する可能性があります

■管理経費、システム利用料(765万円 22.5%)
・595万円(17.5%):READYFOR社
・170万円(5%):関西医科大学

9月中旬ごろから臨床試験に向けての患者さんの募集がはじまり、3〜5年かけて有用性を立証。保険適用に関してはさらにその先となるようです。

今後、このクラウドファウンディングがきっかけで、全国の病院でこういったクラウドファウンディングを実施する動きが出るかもしれませんし、関西医大は大いなる一歩目を踏み出したとも言えるんじゃないでしょうか。

9月28日には、この件に関するイベント「難病の理解を深め啓蒙するための市民公開講座」が開かれるようですし、気になった方はぜひ。(→READYFORの詳細のページ

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