特チューで磨いた技術で、めざせチュー国!「島川製作所」【津田サイエンスヒルズ見せて!no.5】

食材を買いにスーパーへ行くと、美味しそうな旬の食材がたくさん
きのこーいもーしゃけーくりー
うまーー


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みなさま、食べ過ぎにはご注意ください。
(絶賛ウエイトオーバー中)

そんなほんちゃん@ひらつーがお送りするシリーズ企画。
津田サイエンスヒルズ見せて!
シリーズ概要はこの記事をチェック!
(過去の「津田サイエンスヒルズ見せて!」シリーズはこちらから)

津田サイエンスヒルズ-1


20を超える企業・施設が集う場所、「津田サイエンスヒルズ」。
そこには果たしてどんな技術やお仕事があるのか…?
第5回目はここです!

株式会社 島川製作所さん!どーん!
20150930津田サイエンスヒルズ-159
建物に「SHIMAKAWA」の文字が。


サイエンスヒルズ内での場所は、この辺りになります。
地図4

入り口からだと、一番奥の方になりますね。

島川製作所さんのwebサイトの中には、

自慢の特注対応能力で当社技術を結集し 御社に最適な製品をご提案します。」 

と書かれてあります。
自慢の特注対応能力ってなんだかすごそうですが、どんな能力なのでしょうか?
さぁー、今回もできるだけ分かりやすく書く…ことを心がけるぞー!
(本当に毎回、話を聞くまでドキドキです)

では、いってきます! !
もくじ
1:「島川製作所」って、どんな会社?
2:特徴は“全部ここで作れます”!
3:次は、技術の応用と中国進出?
 〜まとめ〜 

今回お話を伺ったのは、島川さん(社長)です。

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優しそうなたたずまいです。

1:島川製作所って、どんな会社?

ほんだ

元々はどちらでお仕事されていたんですか?

島川さん
津田に来る前は寝屋川だったんですよ。京阪の萱島駅から徒歩で行けるあたりです。元々会社ができたのは帝国ホテルがあるあたりでして、一軒家ほどの大きさからスタートしたと聞いています。そのうちだんだんと仕事の量も増え、会社の規模も大きくなり、扱うものも大きくなってきたので工場が手狭になってきまして、大東市→寝屋川市→そして縁があって津田に移転して、今に至ります。

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(パンフレットを使いながら説明していただきました)

ほんだ
徐々に扱うものが大きくなったということですが、最初は何を作っておられたのでしょう?

島川さん
最初は理化学系のものを扱う商社さんから図面などを受け取り、「こんなの作って」と言われたものを作る、という会社でした。そうすると、そのうち商社を介さずに直接企業さんから声をかけてもらえるようになりまして。企業さんと一緒に考えてものを作るうちに技術力も上がっていき、最初は小さなものだったのが、次は大きなものを、次は連続ものを、と繋がっていきました。

ほんだ
お客さまと一緒に力を上げていったわけですね!

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(製品にはいろいろなジャンルがあります)

島川さん
ここには“匠の技!”みたいなものがたくさんある訳じゃないんです。ただ、お客さんについていくと難しいノウハウが手に入って、徐々に難しいものを作れるようになって、また新しいノウハウが手に入って…という具合に、創業時と比べると今は出来る範囲も広がっていきましたね。

ほんだ
「こういったものを作ってくれませんか?」に応えてきたということですが、最初に主力になったのはどういったものですか?

島川さん
最初は「環境試験装置」というものです。

ほんだ
「環境試験装置」?

島川さん
JIS規格に基づいて、いろんなものが規格に合っているかどうかを検査する装置です。ここからスタートしました。

<ちょこっと解説!>
JIS規格日本工業規格Japanese Industrial Standards)という、ものの「基準」を示す定めのこと。工業製品などについての、日本における“国家標準”となっていて、これにクリアすると「JISマーク」がつけられる。家の中を探すと、結構見つかる「JISマーク」。あなたはいくつ見つけることができるでしょう?

例えば「プリント配線基盤」っていう、電化製品の中に入っていて細かな配線がされている部品があるんですけど。これの耐久性などを試験するのに、本当に何年もほったらかすわけにはいかないじゃないですか。なので、装置の中で基盤を熱くしたり冷たくしたり…交互に環境を変化させることで、基盤がどう変化するかを試していきます。これは今もよく売れている商品ですよ。

ほんだ
なるほど、規格に合っているかを確かめるには、環境に耐えることができるかどうかは大切な基準ですもんね。

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(いろいろと話を広げていきます)

島川さん
そうですね。スタートしたのはそういう商品でした。そこからうちの場合はたまたまですが、温度変化させたかったり乾燥させたかったりというお客さまが多かったので、いろいろ挑戦してそういった分野に関する技術を得てきました。

2:特徴は“全部ここで作れます”!

ほんだ
この「環境を変える技術」を磨いたからこそ、いろいろな製品をつくれるわけですか?

島川さん
うちは基本的に、材料を切って溶接して組み立てて「装置を作る」会社でした。これってどこの会社でもやってることじゃないんですよ。

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(全部できてしまう、工場の中)

ほんだ
そうなんですか?

島川さん
最初から、「板金加工は他で行ってもらう」「電気系の作業は他で行ってもらう」…そしてできたパーツを合体させます、というところもあります。うちはたまたま「全部自分のところでやります」が当たり前だったんですよね。ちょっと違うこと言われても、外に頼まず「うちで作ります!」ということができる。だからいろいろ作れるし、そこに信頼をいただいて、大きいものも作らせていただけてます。

ほんだ
なるほど、「できるかできないかの判断を自社でできる」という部分は強みですよね?

島川さん
強み…なんですかねぇ(笑)そんなすごいことではないですが、特徴と言えるのは「なんでも自社」、この点ですね。電気系の設計も、加工も、何でも。…もちろん、スケジュールを考えて外注することもありますが、基本的に設計はうちがしてますよ。

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(強みの話になると、ちょっと控えめになる島川さん)

ほんだ
なるほどー。
今は大きなものも作るということでしたが、どのくらい大きなものまで作るんですか?

島川さん
ここの工場は平屋なんです。それだけ背が高いものも作る可能性があるということですよ。時にはこの工場が一杯になるようなものを作ることもあります。

ほんだ
えぇー!そんな大きなものですか!(驚愕)ど、どうやって出すんですか?

島川さん
さすがに一気には出せないですから(笑)。一回ばらしてから、トラック数台に分けて運び出します。で、現地で組み直して、と。

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(そういえば、オープニングでもトラックがいましたね)

ほんだ
うまく動くかどうかは確認できるんですか?

島川さん
これまでの経験で、ある程度の塩梅が分かっているんでね。大きいものは試しに作るってことができないですから、ある程度想定できる範囲内のものを作る。なので、一気に作って、あとは実際に使うところで確認していきます。

ほんだ
そうなんですね!


3:次は技術の応用と、中国進出?  〜まとめ〜

ほんだ
ここで作られた製品は、主に国内向けですか?

島川さん
海外に行くものもありますよ。ただ小さいものは売れないのでほぼ国内ですね。高級品ほど海外で売れます。だって、100万円のものを経費入れて400万円っていったら「高い!」ってなるけど、1億円のものを経費400万円プラスっていってもそんな高く思わないでしょ?(笑)

ほんだ
確かに(笑)
実際にどんな場所で商品が使われているんですか?

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(工場内ではいろいろと案内していただきました)

島川さん
最終形の製品でなくて、パーツや原料加工をするような会社との付き合いがおおいですね。加工したものに熱を加えるとか、パーツに環境負荷をかけたらどうなる…とか。組み上がったものでなく、中間や原料といったものを作る際に使う装置としておさめることが多いですね。

ほんだ
なるほどー、応用の幅も広そうですね。ちなみに、これから先の展望としては、どういったことを考えておられます?

島川さん
アジア進出、特に中国ですね。いろいろありますが、なんたって大きなマーケットですし。

ほんだ
中国ですか!東南アジアではなく?

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(将来の展望を話す島川さん)

島川さん
東南アジアは、まだ部材を他から買って組み立てる、という段階。でも中国くらいになると、部材や原料の状態から最終形まで全部自分の国でものを作っていきます。うちの製品は、その途中段階で使う物が多いですから、だからこそ必要とされるだろうということです。石油生成などスケールの大きなこともしてますし、距離も近いので中国にはなんとか進出したいと考えています。

ほんだ
確かに、自国で最初からつくるという点に、進出の鍵があるということですね。

島川さん
そうですね、年2回ペースで中国の展示会に出ています。数年前は、「まだ日本に追いつくのには10年かかるなぁ…うちの商品を使うようになるのももう少し先かな」と思っていたのが、もう追いつき始めている。スピード感はすごいですよ。

ほんだ
えぇ!すごい勢いじゃないですか!

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(笑顔が素敵)

島川さん
そうですね、すでに話もいただいているので、うまくやりたいですね。あと、もう一つあるんです。

ほんだ
もう一つとは?

島川さん
ずっと特注特注…ときているので、できれば特注じゃないものも作りたいなぁ、と。だいたい同じ形のものが売れる、というタイプのお仕事があればいいなぁと思いますね。

ほんだ
なるほどー、特注でないものが逆に珍しいですもんね。

島川さん
お得意さんの要望に引っ張られてここまで伸びてきましたけど、どんなに難しい装置をつくっていても「次はもうこの装置やめますわ」と言われたら最後、そこで培ったノウハウごと途切れてしまうんです。そうして休ませている技術がありましてね。

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(広がる展望に、話もどんどん進みます)

ほんだ
休ませている技術、もったいないですよね。

島川さん
できればその技術を、他の業界に展開できればと考えています。ある業界では使わなくなったものでも、別の業界からすれば新しい使い方があるかもしれません。たまたま見つかる、ではなくて積極的に他の分野に…ということは考えています。

ほんだ
持っている技術を積極的に展開していくというのは、新しいビジネスを得るだけでなく技術を休ませない、ということにもなるんですね。これからの展開、すごく楽しみになってきました!今日はお忙しい中、今日はありがとうございました!!

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(おそろいの帽子をかぶって記念撮影)

<まとめ>
今回取材をしていく中でも一二を争う”大型”の商品を作る、島川製作所。しかしただ大きいだけではなく、そこに“特注に応える”という強さと武器をかいま見ることができました。「決して強さではないかもしれませんが」という島川さんの控えめな表現には、「お客さまに伸ばしていただいてきた」というこれまでの歴史に対する姿勢が見えました。しかしこの部分にきっと、島川製作所のこれからに繋がる“ヒント”が潜んでいるような気がします。


《おまけ》

これだけ大きい工場で組み立てる、島川製作所の製品。
小さくバラしてから運ぶというお話でしたが…

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これだけシャッターが大きいってことは、やはりパーツもそれなりに大きいんだろうなぁ。
(ただの感想です)


◆関連リンク
津田サイエンスヒルズ
株式会社 島川製作所