
ひらつーメンバーや読者が日常で気になるアレコレを枚方の各クリニックの先生に質問!
「ひらつークリニック」のお時間です。
▼今回の質問はこちら▼
咳が続いているんですが…これって風邪じゃなくて、もしかして喘息?
喘息になった場合、どんな治療をするのかも知りたいです。


前編では「喘息ってどんな病気?」をテーマに、気道の炎症が咳や息苦しさを引き起こすことを教えていただきました。
今回はその【後編】として喘息の治療法について、医療法人はじめ会 ゆうき内科の田中院長にお話をうかがいました!
前編はこちら↓
喘息の治療法って?

喘息ってどんな治療をするんですか?

吸入薬による治療がメインとなります。気道の炎症に直接届くため、内服薬よりも高い効果が期待できるんです。
吸入薬は、大きく以下の2つに分けられます。
| 薬のタイプ | 効果 | 使用するタイミング |
| コントローラー (毎日使用) | 気道の炎症を抑える | 症状があってもなくても毎日欠かさず使う |
| リリーバー (発作時のみ) | 一時的に気道を広げる | 激しい咳など発作が出た時のみ |


吸入薬には色々な種類があり、パウダータイプが多いですがミストタイプのものもあります。
様々な強さや用法用量の吸入薬の中から、その方の症状や生活スタイルに合ったものをご提案します。
症状がなくても薬はやめちゃダメ?

吸入薬はどのくらい続けたらいいんですか?


多くの方が吸入治療を始めて1週間以内に症状が落ち着きますが、症状の根っこにある「気道の炎症」を抑え込むには3ヶ月以上の吸入が必要と言われています。
問診やFENOという検査などから気道炎症の具合を評価し、吸入薬の減量・中止について判断します。
途中で治療をやめたらどうなる?


ちなみに途中で吸入治療をやめたらどうなるんでしょうか…。

自己判断で吸入をやめてしまうと、炎症が残っていた場合、半年以内に咳がぶりかえす可能性が高まります。
そのため症状がなくなっても、
・症状がある日もない日も、毎日欠かさず吸入を継続
・吸入薬が途切れないよう定期的に受診し薬の強さを調整
・調子が良ければ、医師と相談の上、薬を減らし最終的に中止を目指す
というステップが大切です。


逆に、しっかりと吸入治療を続ければ症状のない快適な毎日を取り戻すことができます。
もし途中で治療を中断して再発しても怒ったりしないので(笑)、気軽にご相談の上、受診してくださいね。
本日のまとめ
・気管支喘息の治療は吸入薬が基本
・症状がなくなっても最低3ヶ月は治療を継続
・自己判断で吸入をやめると再発しやすいため、医師の判断のもと薬を減らすことが大切
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診療・治療の判断を代替するものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
◆今回お話をきいた先生◆

医療法人はじめ会 ゆうき内科
田中 祐貴
(たなか ゆうき)
▪️医療法人はじめ会 ゆうき内科
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