妊娠中の体重管理ってどれくらい気にするべき?食事やサプリメントの考え方【ひらつークリニック】

ひらつーメンバーや読者が日常で気になるアレコレを枚方の各クリニックの先生に質問!

ひらつークリニックのお時間です。

▼今回の質問はこちら▼

妊娠中の体重管理、どれくらい気にするべきなんでしょうか?

妊娠中の食事やサプリについても気になります!

タクワン

妊娠中って食べ物の好みも変わるし「食べすぎちゃったかも…」「体重増えすぎ?」と不安になることもありますよね。

今回は妊娠中の体重管理と食生活、そしてサプリメントの選び方についてあきせウィメンズクリニックの明瀬院長に話をお聞きしました。

妊娠中の体重管理って必要?

タクワン

妊婦健診の際、必ず体重を測ると思うんですけど、体重の増減ってやっぱり気にした方が良いんですか?

明瀬先生

はい、体重管理はとても大切です。

妊娠中は赤ちゃんの成長とともに自然と体重は増えていきますが、急激な増加、もしくは極端に食事制限をするなど、どちらもトラブルの原因になり得ます。

目安となる基準はこちらです。

【目安とされる体重増加】

妊娠前のBMI推奨される体重増加量
18.5未満(痩せ)12〜15kg
18.5〜25未満(ふつう)10〜13kg
25以上(肥満)7〜10kg程度
(日本産科婦人科学会より)
明瀬先生

ただこれらはあくまで目安で、個人の体格や赤ちゃんの発育状況によって調整が必要です。

担当の産科医と相談しながら進めてくださいね。

増えすぎるとどうなる?

タクワン

体重が増えすぎたらやっぱり良くないですか?逆に増えないのも問題なんでしょうか…。

明瀬先生

以下のようなリスクが考えられます。

【体重増加が多すぎると…】
・妊娠高血圧症候群
・妊娠糖尿病
・分娩時のトラブル(難産や帝王切開の可能性増)

【体重増加が少なすぎると…】
・赤ちゃんの発育不良(低出生体重児など)
・羊水が少なくなる
・早産のリスク増

明瀬先生

ですので妊婦健診で体重を確認するのは、赤ちゃんの発育状況や分娩時のリスクを適切に把握し、安全なお産につなげるために欠かせないチェック項目なんですよ。

妊娠中の食事で気にかけておくことは?

こちらはあきせウィメンズクリニックで入院中に提供されているお食事。
タクワン

ちなみに妊娠中の食事で気にかけておくことはありますか?

明瀬先生

体重の増加を気にして、食べないダイエットをするのはNGです!

あとは食中毒や感染症など赤ちゃんへの影響が懸念される食品(たとえば生肉・生魚・生卵や非加熱のナチュラルチーズ、アルコールなど)は控えてもらい、以下のポイントを意識して妊娠中も食事を楽しめると良いですね。

【食事のポイント】
・主食/主菜/副菜をバランスよく
・野菜/海藻/きのこ類などの食物繊維をとる
・甘いものやスナック菓子は「ゼロ」にせず適度に(我慢しすぎはストレスの元!)
・朝食を抜かない
・よく噛んで、ゆっくり食べる

明瀬先生

妊娠中は必要な栄養素が増えるので、医師の指導のもとであれば栄養を補う目的でサプリメントを使うこともできます。

特に妊娠初期には葉酸を摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らす可能性があることが分かっていますし、鉄分・カルシウム・ビタミンD・DHA/EPAなどはそれぞれ赤ちゃんの成長を助けるものなので、日々の食事に補う形で取り入れられたら良いと思います。

明瀬先生

ただ過剰な摂取や複数のサプリを組み合わせることにはリスクがある場合も。

不安があればかかりつけの産婦人科で確認してから使用するのが安心です。

タクワン

体重管理ってただの“数字”の問題じゃなくて、自分と赤ちゃんが元気でいるための指標になっているんですね!

食事の考え方についても勉強になりました!

本日のまとめ

・妊娠中の体重管理は大切!「増えすぎ・減りすぎ」に注意

・食事はバランス重視。我慢しすぎもストレスになる

・葉酸/鉄分などのサプリは必要に応じて活用を

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診療・治療の判断を代替するものではありません。妊娠中の体重や食事・サプリメントに関する不安がある場合は、必ず医師にご相談ください。

◆今回お話をきいた先生◆


あきせウィメンズクリニック院長
明瀬 光理
(あきせ ひかり)


▪️あきせウィメンズクリニック

住所:大阪府枚方市田宮本町9-45

電話番号:072-861-1703


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