来日したことがないオランダ人が17世紀に描いた日本地図に枚方が「Firaskatta(フィラスカッタ?)」として登場してる

枚方の様々な疑問をふんわりと解決する「ひらつーリサーチ」のコーナーです!

今回の疑問

こんにちは!ヒゲが濃い男、シュン@ひらつーです。
モンタヌス2-1608314
(この変なポーズはマニアックなネタなのでお気になさらず)

ひらつーリサーチ、10回目の疑問は…

ちょっと前にひらつーにこんな情報提供がありました ↓
たまたま読んでいた本に枚方が出ていてびっくりしたので投稿します。

多分カズマさんが喜ぶかと思うのですが・・・・・・

その本はこちら↓

『おかしなジパング図版帖~モンタヌスが描いた驚異の王国』宮田珠己、パイ・インターナショナル、2013年刊。
タイトル通り、17世紀のオランダ人モンタヌスさんが、行ったこともない日本について資料だけで作っちゃった『日本誌』のトンデモ挿絵を楽しむ本です。

とのこと。
「枚方」の地名が登場しているのであれば見てみたいですね! 

ということで実際に読んで調べてみます! 
調査

ということで…
モンタヌス-1608303
バン!

モンタヌス-1608302
ババン!!

買ってきました!

▶︎ 「おかしなジパング図版帖ーモンタヌスが描いた驚異の王国」
▶︎ 著者 宮田 珠己
▶︎ 発刊 2013年
▶︎ 発行元 パイ インターナショナル
▶︎ 価格 ¥1,900(税別)

モンタヌス-16083013
表紙からもなかなか怪しげな雰囲気が漂ってきますね。(笑)

コチラの本ではアルノルドゥス・モンタヌス(→Wikipedia)というオランダ人の方が1669年に書いた『東インド会社遣日使節紀行』(通称「日本誌」)に対して色々ツッコミが入れられています。

なぜツッコミを受けているのかというと、情報提供にもあった通り、

モンタヌスさんは一度も日本に来たこと無いんです。

日本に来たこと無い外国人が書いた日本の本…いったいどんなものだったんでしょうか。

ハンサムな村?

情報提供にはこんな情報も↓
小さくてよく見えないのですが、本にはたまたま拡大部分が載っており(p21)、OSACCA(大坂)~MIACO(都/京都ですね)の間の川沿いに、Firaskatta,Joo,Fishimaの名前が見えます。
これがどうやら枚方・淀・伏見のようです。

p33にどこのことを言っているのかよくわからない琵琶湖畔の山パウロママについての記述があるのですが、そこでも文章で触れられています(山から各地が見える、という羅列に枚方があります)
他の地名がもっとよくわからない発音・書き間違いでえらいことになっていて楽しいです。

なるほど、枚方らしき表記が載っているんですね。

それでは早速Firaskattaを探していきます!

P.21にはこんな感じの地図が ↓
モンタヌス1-1608301
(※本の内容を勝手に掲載するとマズイので手書きでスミマセン)

国立国会図書館より↓
1
(インターネット公開(保護期間満了)の画像です。詳細の文字は読めません)

確かに地図上で枚方らしき場所に「Firaskatta」の文字が!

読みはフィラスカッタ(笑)

そしてその周辺には「Joo」や「Fishima」、「MIACO」、「OSACCA」の文字が。

MIACO」は「都」で位置的にも京都で間違いなさそう。

OSACCA」も文字と位置で大阪でしょう。

Fishima」は伏見、「Oets」は大津、「Cusatz」は草津と思われます。

モンタヌス2-1608311
気になるのは「Firaskatta」の左上にある「IONDA」の文字。

「摂津富田の富田かなー?」とか言いながら色々調べていると、

国立国会図書館」に大正14年に発刊された『モンタヌス日本誌』という日本語に訳された書物を発見!

電子書籍化されていたので読んでいると、

「大なる村牧方(Firaskatta)に來り」との記述を発見!!

ここには「牧方」と書かれていますが、昔は「枚」という漢字と「牧」という漢字を併用していたので「Firaskatta」は枚方で間違いないみたいですね。

そしてその後にはこんな記述も。

「午後四時頃淀(Yonda)を經て旅行せり」

まさか「IONDA」って実は「YONDA」で淀のこと!?

あれっ?じゃあ「Joo」はいったい…??
(結局「Joo」の正体はわからず…ご存知の方がいたら教えてください!)

モンタヌス2-1608312
さらにインターネットで色々調べていると、『日本誌』の英語版を発見。

そこにはthe handsom Village Firaskattaとの記述が。


直訳すると「ハンサムな村、枚方」


枚方はハンサムなんだそうです。(笑)

おそらく前述の「大なる村」と日本語訳されていた部分だと思われます。

来たことのない人間とはいえ、こんな感じで良い評価をされると嬉しいですね。

枚方が見えるパウロママ山?

そして「おかしなジパング図版帖」には「枚方」という記述が出てくる箇所があります。

それは、琵琶湖畔のとある山の頂上から枚方や伏見、草津などを眺めることができるというもの。

その山とは…

パウロママ山 です。

本に載っていた絵はこんな感じ ↓
モンタヌス1-1608302
(※本の内容を勝手に掲載するとマズイので手書きでスミマセン。

どこやねん(笑)

絵がヘタクソで申し訳ないですが、本当にこんな感じの絵が載ってます。

琵琶湖畔にそびえる岩山が描かれていて、水上には中国とか東南アジアチックな舟が浮かんでいます。

琵琶湖の東側にあるそうですが、著者もどこかわからないと言っていました。

先ほどと同じように日本語訳版で確認してみたのですが、滋賀の膳所(ぜぜ)の東北東にある山とのこと。

近江富士(三上山)(←Wikipedia)かなぁとか思ったのですが結局確証は得られませんでした。

結論

というわけで内容をお見せできないのは残念ですが、他にもたくさん奇妙な日本が描かれています。

「これどこの国のこと?」と首を傾げたくなるような挿絵や記述に対して著者がいろいろとツッコんでくれているのでなかなか面白い内容。

そして何より、伝聞と想像だけで本書いちゃったモンタヌスさんスゴイ。

でも本書くぐらい日本に興味持ったんだったら一回ぐらい日本に来てもよかったんじゃない?

…っていうのは言っちゃいけませんね。(笑)

モンタヌス2-1608313
みなさんも一度手に取って読んでみられてはいかがですかー?

見たこと無い日本を再発見(?)できるかもしれませんよー!


以上、ひらつーリサーチのコーナーでした!

◇関連リンク
ひらつーリサーチ
宮田珠己(→Twitter
国立国会図書館『モンタヌス日本誌』ページ 
ライター:シュン@ひらつー シュン@ひらつー

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