
ひらつーメンバーや読者が日常で気になるアレコレを枚方の各クリニックの先生に質問!
「ひらつークリニック」のお時間です。
▼今回の質問はこちら▼
前編でCOPDがタバコによる肺の生活習慣病とわかりましたが、どんな治療をするんでしょうか。


前編ではCOPDがどんな病気なのかを詳しくお伝えしましたが、今回はその治療について迫っていきます。
前編につづき呼吸器内科に強い医療法人はじめ会 ゆうき内科の田中院長にお話をうかがいました!
COPDの治療法って?

COPDは完治が難しいとされる病気のようですが、どんな治療を行うのでしょうか?

少しでも症状の進行を食い止めるためには、何よりも禁煙が第一です。
タバコをやめたその時から呼吸機能の低下を抑えることができるため、できる限り早く禁煙し治療を開始することが重要です。


禁煙に加え、「吸入薬」で治療します。気道の炎症をしずめ、空気の通りをよくすることで息苦しさを軽減できます。
吸入薬には様々なタイプのものがあります。
例えばご高齢で吸う力が弱くなっている方には「ボタンを押すと、シュッと噴霧されて吸入しやすいタイプ」を選択するなど、その方の年齢・症状などに応じて最適な吸入薬を提案します。
通院のペースはどれくらい?


どのくらいのペースで通院したら良いんでしょうか?

吸入治療が効いて症状が安定している方は、1〜2ヶ月に1回の受診となります。
ただしCOPDは完治する病気ではなく、基本的には「現状を維持し、これ以上悪化させない」ことを目指す方針となります。
吸入薬を毎日欠かさず続けることにより、息切れせずにお孫さんと遊んだり、友人と外出したりする楽しい時間を取り戻せる方もいます。
症状がひどくなるとどうなる?

もし症状が出ても治療をせず、喫煙を続けた場合はどうなるんですか…?

正常な肺であっても年齢とともに呼吸機能は少しずつ低下していきます。
COPDの患者様は、より低下速度が早くなってしまいます。喫煙を続けるとなおさらです。
呼吸機能が低下し息切れなどの症状がひどくなると、在宅酸素療法(自宅に酸素の機械を設置して、チューブを通して鼻から酸素を吸入する)が必要になるケースもあります。


COPDの診断には、息を吸ったり吐いたりする呼吸機能検査や、胸部レントゲン検査を実施します。
早期発見が重要な病気ですので、喫煙者や過去に喫煙歴のある方はCOPDチェックシートも活用しつつ、ちょっとした症状でも気軽にご相談ください。
本日のまとめ
・COPD治療の第一歩は「禁煙」
・禁煙と吸入薬で、COPD増悪の悪循環を断ち切ろう
・進行すると在宅酸素が必要なケースも。早めの受診・治療開始を。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診療・治療の判断を代替するものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
◆今回お話をきいた先生◆

医療法人はじめ会 ゆうき内科
田中 祐貴
(たなか ゆうき)
▪️医療法人はじめ会 ゆうき内科
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