ひらつーの「今週のひらかた」最下部で掲載しているコーナー『今週のセッション』のまとめです。

2023年11月ごろから、「枚方まつり」「寝屋川まつり」に出るのを目標に、2週に1回バンド練習&このコーナー「今週のセッション」を続けています。バンドを組んだことがない、なんなら楽器未経験もいる3人によるバンド。
今回はその「今週のセッション」をまとめて読みやすくした記事です。先日アップした記事の続きですね。
「今週のセッション」の内容は自称小説ですがエッセイ風味だったり、日記だったり、レポだったり。リレー形式でお届けしています。
いつか祭に出た時に、こんなバックグラウンドが…!?とかこいつこんな性格なのか!とか、ちょっとバンドの解像度があがるので、お時間ある方はぜひぜひ。普段のですます調ではなくだある調で違和感すごいですよ!(どうでもいい)
なお前回の記事で募集していたドラマーは無事決まったんですが、この記事があがる15日の翌々日の17日に、我々はイズミヤSC枚方でライブをします!!

この日はメンバーの都合上、ギターとベースの2人体制。2人くらいは見に来てくれると……嬉しいです!!!!平日だから身内をサクラとして呼びづらい!!笑
14時から開催ですので、イズミヤのお買い物ついでにぜひ!!!!
ではでは本編へ〜!
主な登場人物
ゆうぽん
→バンドのギターボーカル。普段はねやつーやもりかどを主体に、ひらつーでも色々活動している。バンド結成前からギターを練習してひける人。
すどん
→バンドのベース。普段はひらつーを主に活動している、ごはん担当。ベースは持ってたけど弾けない。
コマキ
→バンドのドラム。普段はひらつーやねやつーのひとこと記事を担当している。ドラムやったことない。ドラム買ったのに引っ越しちゃった。
3人はほぼ同級生(すどんだけ学年が1つ上。でも2月生まれ)
第15話 第2章、始動――(ゆうぽん)
前回のあらすじ――
Decoポン酢のドラム・コマキが電撃引っ越しを発表してから1週間。
いったい誰が…と期待と緊張に胸を高鳴らせつつやってきた次のセッションの日。
スタジオでは、すどんから新メンバーへドラムスティックを授ける儀式が行われていた。

ついに、新メンバー発表の時が来た。彼女は一体…!

そう、彼女の正体は、姉妹サイト・枚方つーしんの初代イメージキャラクター「東中振たま」。
事前にYouTubeを見て練習してきたらしく、ドラム初心者ながらこの日のセッションでは早くもエイトビートをリズミカルに刻んでいた。これは有望だ。

この日はいつもよりも時間が長いスーパー・セッションDay。時間の余裕があるため、Decoポン酢の今後についても話し合った。

結果、コマキにも今まで通りメンバーとして遠隔練習を重ねてもらい、寝屋川まつりに出演する際は埼玉から帰ってきてもらうことになった。ちなみにまだコマキには話していない。

そして、東中振たまは枚方まつりを目指す際のメンバーとして活躍してもらうことに。課題曲もすどんの鶴の一声で寝屋川と枚方で別々にすることが決まった。
しかし、何度も書いているが「寝屋川まつり」と「枚方まつり」の出演方法は誰も知らない。よって、エントリーすらしていない。
次なる課題を抱えつつも、新メンバーが増えた「Decoポン酢 第2章」がここから始まる――
たま
→新ドラム。ひらつーのイメージキャラクターの初代お枚の方。現在はひらつーアンバサダーとして活躍中のセブンイレブンの店員さん。
第16話 彼女は努力家(すどん)
いつ見ても彼女は努力家だ。
仕事に対する姿勢、遊びに対する工夫、かれこれ6年ほどの付き合いになるが、その6年間彼女はいつでも真剣で、様々なことに努力しているように見えた。

新ドラマー・東中振たま。
これまでも一緒に趣味の延長線上で流木を拾いに行ったり、そのまま流木を売るお店を手づくり市に出店したり、流木愛好家としてズボンを履き忘れたままNHKに出演したりと、2人で様々な活動をしてきたが、今回のドラマーの誘いのOKを貰った時は、むしろ自分の無責任さを恥じたくらい即答で了承された。
「前から楽器を演奏してみたかったんですよ」
そんな軽い一言で了承されたと思っていたら、そこからが彼女の真骨頂だった。
彼女はドラムを持っていない。そのため練習をすることが難しい。それなりに半年間練習を積んできた我々に、ドラム未経験の彼女が追いつくことができるのか。

杞憂だった。
そもそも初回練習の時点でエイトビートを刻んでいた器用な彼女だったが、後日1人でドラムのあるスタジオを借りて自主練をしていた。
今週のセッションの時も、1つ前の時間からスタジオに入って1人で自主練していたらしい。
これが突然誘われて加入したドラマーがやることなのか。本当に嫌々じゃなかったのか。ただただその姿勢には頭が下がる。

――しかしそんな尊敬できる努力家の彼女の様子を見て僕は焦っている。
そんなに努力ができない僕はどうしたらいい?もっとベースを上達できるのか?すぐ緊張する僕が本当にまつりのステージに立つことができるのか?
教えてよ、
しげる……

知ってるしげる?ネモフィラ畑の上で正座したらいけないんだよ。
第17話 失って気づくコト(ゆうぽん)
この日は新Decoポン酢として3回目のセッション日。
新メンバーである東中振たまは、いつも誰よりも先にスタジオ入りして自主練を始めている努力家であった。
そして、今回のセッションでは更に彼女の努力の片鱗が見えた。

楽譜を用意している!!
しかも手書きでなんかいろいろ書き込んである。
バンド練習において楽譜を用意するのは至極当然のことと思われるが、そこはまだまだ初心者。前回まではYouTubeの練習動画をまねて叩くのが精一杯だったのだ。
彼女はきっと、学生時代テスト前じゃなくても普段からしっかり予習するタイプだろう。

この日の練習は特訓を重ねた東中振たまが徐々にドラムを叩けるようになってきていて、かなり形になりつつあった。
しかし、大きな課題もあった。

3人のテンポが合わないのだ。まったく新しい曲をそれぞれが練習して、セッションの場で初めて合わせるのだから最初はテンポが合わないのは仕方ない事だろう。
しかし、ゆうぽんとすどんは知っている。
試行錯誤し、くじけずに何度もセッションを重ねていくことで、徐々にテンポが揃っていくことを。ひとつの曲として奏でられていく心地よさを。3人で音を作り上げるあの喜びを――。

コマキ。キミはいまどうしてるかな?
時々考えるんだ。キミのあのドラムが、3人で試行錯誤した、あの下手くそなセッションが今は恋しい。
でもキミがいなくなってからも僕たちは前を向いて、一歩ずつ進んでいるよ。
そう。キミがいつも、空から見守ってくれていると信じて――。(※埼玉にいる)
第18話 出れる出れる行ける行けるなんとかなるなる100%勇気もう頑張るしかないさ(すどん)
ついに言われてしまった。いつか言われるかも、と思っていたことがついに起こった。
今思うと現実から逃げていたのかもしれない。
目を背けるな、直視しろと自分に言い聞かせたい。
「今週のセッションを拝見しましたが、寝屋川まつりの出演方法は検索すればでてきます。」
と、読者さんからメッセージをもらった。
そうだ、僕らの目標は寝屋川まつり・枚方まつりに出演することだ。なのに応募方法はとにかく調べないようにしていた。理由は簡単だ。
バンド内で揉めているからだ。
正確に言うと、僕すどんとゆうぽんで意見が食い違っている。

「出れる出れる行ける行けるなんとかなるなる100%勇気もう頑張るしかないさ」
という僕に対しゆうぽんは、
「まだ人前で演奏できるような実力を伴っていないので、寝屋川まつりは来年目標にしよう」
という意見だ。議論は平行線をたどり、答えを出せないまま見てみないフリをしてこれまでやってきた。
だが今回、ついに読者さんから指摘をいただき、ついに議論が動き出す時が来たのではないか……?
そう思ってからもう20日が過ぎた。
時が経つのは早い。
……先週のセッションは大雨のせいで保育園が休園になって、スタジオが託児所状態になった。

たしかにこんな状態では祭に出演するのは無理なのかもしれない。
だがここはとりあえず今の状態を、音楽に詳しい人に見てもらって、出演に値するのかどうかを判断してもらうのもいいのでは――?
第19話 今更学ぶ、基本中の基本。そして新展開が――(ゆうぽん)
Decoポン酢第2章が始まってからこの日は5回目のセッション。
今回はあるゲストが来ていた。

ひらつーでイメージキャラクターを務めていた「こ枚の方」。現在はアンバサダーとして活躍している彼女だ。
ただ見学しにきた訳では無い。我々に音楽的指導をしに来てくれたのだ。
Decoポン酢は音楽理論的なことはまったくの素人が集まったバンド故に、初歩的なことがわかっていない場合がある。一方でこ枚の方は部活動レベルに留まらない吹奏楽の奏者として、社会人になった今でも活動している音楽家なのだ。
「俺達の演奏を聴かせるぜ!!」
……自信だけは誰よりもあるリーダーのすどんの掛け声とともに、この日も拙い演奏が始まったのだ―。
――そして、演奏が終わり開口一番。こ枚の方がまず語ったことは、
「そのドラム、響き線外してないですよね?」

ひ、響き線ってなに?!
我々のそんな動揺をよそに、こ枚の方は「打楽器は専門外なんであんまわかんないんですけど〜」と言いつつもテキパキとドラムをチェックしていく。
響き線とは「スナッピー」とも言い、いわばスネアドラムの音質を調節するものなんだそう。これを触ることで音の音色が変わるのだ。
そんなこと知るはずもない我々は、当然ながら音楽レベルの違いを目の当たりにした。

そのあとも「すどんさんはまずチューニングをしっかりしてください」と当たり前の指摘をしたり、


シンバルの留め具の位置が良くないといった指摘をしたり。次々と問題点を指摘していってくれた。


当たり前だが、今までで一番ためになる、現実的なアドバイスをくれた。非常に学びの多い1日であった。
しかも、リーダーのすどんが最後にダメ元でバンドに勧誘をすると、あっさりと「いいですよ」と言ってくれた。さらっと新メンバーが決まってしまった。
ということで強力な新メンバー「こ枚の方(キーボード/トロンボーン)」の加入が決定した新生Decoポン酢!!この勢いで更に進化を続けていく――。
チルミカ
→ひらつーのイメージキャラクターのこ枚の方。現在はひらつーアンバサダーとして活躍中で、名前をちるみかに改めてる。
第20話 ベテランと努力家とエリートと営業(すどん)
「すどんさんは中指で弦をはじくのが人差し指と比べて遅いですね」

圧倒的観察力と素養ある聴力をもって一刀両断されたのは2週間前。新メンバー・こ枚の方が見学に来ていた時に言われた言葉だ。
僕は人から審査されたり、比べられたりするのは苦手だ。つまりマッチングアプリには向いていない人種だと自分は思っている。
こ枚の方はガチガチのガチの音楽家だ。高校から音楽コースに進み、海外での演奏経験もある。今でも演奏会等に出演する音楽好きトロンボーニストなのである。
大学1年生の時に出会ってからおよそ5年。お枚の方々の中でも一番仕事のオファーを受けてくれたこともあって、それなりに付き合いもあるから、人となりがわかる。
こ枚の方は綺麗事じゃないネタでも笑う系女子なのだ。
ドラムの初代お枚の方に言ったら「ウフフ」とかわされそうなコトを言っても、こ枚の方なら普通に笑う、そんな女子なのである。
そんな人がバンドに加入するなら、評価されるに違いない。絶対に比べられる。「普段一緒に演奏している人と比べると、レベルが低いな」そんなことを思われるんだ……。
と思ったのもつかの間、やはり杞憂だった。
普段はトロンボーンをやっているそうだが、今回バンドに加入したのはピアノ。たどたどしい手つきで演奏していた。別に評価するような目で見てこないし、当たり前だけど指摘内容は最初から至極真っ当なことばかりだった。なんならもっと指摘してもいいくらいだ。理論とかわからないし。

とはいえ2週間で人ってこんなにピアノがひけるようになるの?
「長調は?」とか言ってたけど、「私が町長です」か?
楽譜もってなかったから楽譜について聞いたら、「覚えてきました」って若さか?
理論などを予めマスターしているこ枚の方は、強くてニューゲーム状態みたいで、さすがはエリートだなと思った。
Decoポン酢のメンバーは、ギターボーカルはベテラン・ゆうぽん。

ドラムは努力家・初代お枚の方。

ピアノはエリート・こ枚の方。

そしてベースは僕すどん。二つ名がない、ただのすどんだ。そう、なんだか悔しい。
だけどここで先日、同僚から言われた言葉を思い出した。
「すどんくんは電子ドラムを2台も買わせたんやからすごい」
と。
確かにコマキと初代お枚の方は電子ドラムを購入した。買ってとか言ってないけど。
似た方向でいうと、バンドのメンバーも全部僕が集めた。全方面に爆撃しただけだけど。
だから僕に与えられる二つ名は、
営業・すどんなんだ。
ギタボとドラムとピアノとベースで構成されているんじゃなくて、ベテランと努力家とエリートと営業によって構成されているのが今のDecoポン酢。素晴らしいバンドだ。
マッチングアプリに向いていない営業は今、リードギター担当とマッチングしようと企んでいる。
第21話 刻一刻と、決断の時が近づいている(ゆうぽん)
この日は新メンバーであるキーボード・こ枚の方を加えて3回目となるセッション。

前回よりも確実に習熟度が増していた。さらに、前回ボーカルの加減でキーを上げて演奏してほしいと依頼した楽曲についても、キッチリ練習してきてくれた。

ドラム・初代お枚の方こと「たま」。彼女はつい3ヵ月前までドラムに触ったことがないというのが信じられないくらい上達していた。
第20話 ベテランと努力家とエリートと営業で彼女が電子ドラムを購入したという話をしたが、それまではセッション時以外は枕を叩いて練習していたのだ。それであれだけ叩けていたのも不思議だが、電子ドラム導入後はメキメキ腕を上げている。

そしてベース・すどん。彼も前回はキーを上げて演奏するのを嫌がっていたものの、今回はチャレンジしてくれた。まだ練習は必要そうだったが、試してみてくれただけでも大きな進展だと言える。

しかし今回も課題…というか、方向性のズレがあった。
「新しい練習曲をどんどん取り入れていきたい」、「本気で祭りに出たいなら、今やってる課題曲の中から絞って集中的に練習すべき」これらの意見の中、Decoポン酢は揺れている。
そもそも本当に今年お祭りにでるのか?出られるのか?という決断について。もう7月。Decoポン酢の前身のドンタコスが結成されたのが2023年10月なので、もう9ヶ月になる。
ついに正面から向かい合う時が来た…のかもしれない。
第22話 祭に行ったらついでに聞いてよ(すどん)

「僕はちゃんとDecoポン酢の営業としての役割を全うできているだろうか」
2週に1度のバンド練習の帰り道に、夏の夜独特の生ぬるい空気の中、自転車を漕ぎながらそんなことを考えていた。
バンドにおける営業のポジションに気づいたのが約1ヶ月前。その時から、祭の出場方法以外の様々な営業活動をしてきた。

バンドメンバー同士は関わりがありそうで、僕をハブにしているだけ。実はそんなに絡みがなかったりする。
互いのことを知るために、みんなでカラオケに行った。

飲みすぎてグループLINEによくわからないメッセージを送ったりしたものの、みんなの音楽的趣向など、仲も深まった気がしている。
新メンバーも積極的に勧誘した。アカペラが上手と評判のK氏が練習を見に来てくれることになったが、その日は結局無理になった。勧誘の手応えとしてはあまりない。
また、弊社の新人であるY氏はギターが上手だそうだ。勧誘……をする前にもう既に比較的乗り気らしい。いい感じだ。
さらに別の新人のO氏はガチドラマーだった。早速うまいことをいって、ドラムのことをいろいろ聞いたりして、バンドに活かせた気がする。
こうして振り返ると、結構営業活動はできたんじゃないだろうか。祭の出場方法以外は。
ただ僕は一番大事な営業活動をしていないことに気がついた。対象はそう、このコーナーを読んでくれている奇特な読者の方々にだ。そんなわけで、改めてイカれたメンバーを紹介したい。

左からKey.CHILLMIKA、Drs.TAMA(SAYONARA JINRUI)、Gt.Vo.YUPON JAPAN、Ba.SDN。こんな顔のやつらでDecoポン酢は構成されている。
また、応援しようにもDecoポン酢の本気度がわからない、一体どれくらいのレベルなのか気になっている、という人もいるかもしれない。なので今回は初めて動画を載せておこうと思う。
どうだろうか、この営業活動は。祭に出演をした際は見に来てくれるだろうか。
まだ駄目な気がする。だけど今後もこのコーナーを続けていくことによって、祭りに行ったらついでに聞くか、まで持っていけたら嬉しいところだ。
でも祭りの出演方法はまだ調べる気はない。まだない。
第23話 新人の覚醒(ゆうぽん)
この日は天気が悪かった。
Decoポン酢がいつも練習している枚方公園駅近くの青少年センターも、悪天候で警報が出ていたため使用ができない事態に。
その後、すぐに天気は回復し警報も解除されたのだが、我々はこの機にいつもとは違う環境で練習してみようということになった。

そうしてやってきた、初めてのガチスタジオ。本格的な機材の数々に驚かされた。

なかでもドラムは、普段たまが練習で使っているものよりもしっかりとしたつくりだった。音の鳴りが違う!とたまは感動していた。
そして、この日は普段と違うことがもうひとつあった。キーボード担当のチルミカが急用のため欠席だったのだ。
その代わりと言っては何だが、この日見学に来ていた人物がいる。

ねやつー&ひらつー新人の「オオキニ」だ。
Decoポン酢の営業担当・すどんがいろいろな人にバント勧誘をかけながらも袖にされる傍ら、オオキニは唯一「見学に行かせてください!」と、自ら志願している人物だ。
だが彼はまだ新人――。バンド加入は早いのではないか?そんな懸念から、すどんが濁し続けること数週間。この日ついに許可が降りて見学会が実現したのだ。

オオキニには3歳から小6までピアノを習っており、中3からはギターやベースを趣味で始めたそうで楽器はばっちりだった。
「今日ちょうどチルミカ欠席やし、キーボード弾いてみる?」――何気なく放ったその一言で、彼は覚醒した。

ゾーンに入ってるっっ……!!
結果的にいうと、彼は上手かった。さすが子どもの頃からやっているだけある。音楽的知識も持ち合わせていた。
ただ、Decoポン酢にはすでにチルミカというキーボーディストがいるし、オオキニのピアノ演奏は上手い人あるあるというか、クラシックのようなアレンジがゴリゴリ入りすぎていて個性が強すぎた。
とはいえ本人のやる気、テクニックは申し分ない。そこで「仮入部」という形を取り、彼に課題を出すことに決めた――。
【小ネタ】ホンマや、これ絶対のび太くん意識してる服装やん。
第24話 ライバルができました(すどん)
ライバルができた。
出会いは偶然だった。毎週火曜に練習している我々DECOポン酢だが、同じ日、同じ時間帯にあのバンドがいた。
いや、その時間にそのバンドが来ること自体は僕だけは知ってはいた。
バンド名は「ゆかいな」。実際に演奏を聞かせてもらったが、年齢オーバー30が半数を占める我々のバンドは、まだ10〜20代と年下の「ゆかいな」の上手さに驚いた。
そしてそのバンドのメインボーカルをつとめるのが、

ひらつーアンバサダーのひまわりだ。
以前一緒に仕事をした時に、その時間だったら練習時間がかぶるかも、と聞いていたが、本当にいた。せっかくなので演奏を聞かせてくれとお願いしたところ、見事に驚かされたわけだ。
ひまわりはピアノをゴリゴリに習っていて、大学では軽音楽部にも入っているということで実力者であることは間違いない。営業担当として彼女にアプローチをかけなかった理由としては、彼女が高校生の時からずっと「サークルクラッシャーになりそうだ」と(本人にも)いい続けてきたからだ。偏見でしたごめんなさい。
そんな彼女だが、ボーカルもバッチリだった。「凛として時雨」という、歌うのも難しいバンドの曲をキッチリ歌っていた。僕が「凛として時雨」の歌を歌うとデスボイスになってしまうというのに。

それに対して我々のバンドはどうだ。勝手にライバルに認定しても大丈夫かな?と自分としては不安になるレベルだ。
しかしこのバンドよりも上手にならないと、憧れの寝屋川&枚方まつりには出演できないんじゃないか?
そう思うので、今後も練習を怠らずに失敗しないがゆえに「あまり目立たないベース」を目指して頑張っていきたい次第だ。
写真を見たらわかるが、ついに譜面台を購入した。お盆期間は「めっちゃ練習したるで!」と鼻をプンプンしていたのだが、譜面台を購入し、A3サイズで楽譜を作ることを頑張っていたら休みが終わっていた。楽譜を作るのも練習の一部だろう、ということにしてほしい。
なおひらつーアンバサダーは合計3人で、Decoポン酢に2人いるので、この日この場所にひらつーアンバサダーが3人全員来たことになった。もうアンバサダーでバンドを組もうと思ったら組めるんじゃないか、そんなことを思った。ん?もう1組ライバルの誕生か?
【小ネタ】この日以来「ゆかいな」とは一度も遭遇していない…!笑
第25話 リズムって尊い(ゆうぽん)
この日もDecoポン酢はセッションを行っていた。
しかし、いつもと違うことが1つ。
ドラム担当のたまが体調不良で休んでいたのだ。

そんな理由で、この日のセッションはすどん・ゆうぽん・チルミカ・オオキニの4人で行うこととなった。
たまがいないことについて、セッションが始まる前から若干の物足りなさは感じていた。
しかし、その存在の大きさをこのあと思い知ることになる。

ドラムがいないバンドなんてバンドじゃない。そう断言できるくらい、リズム隊の役割をひしひしと感じたのだ。
まず、当たり前だが音が薄い。そして、リズムをリードしてくれる人がいないので全員のテンポをうまく合わせられない。

となると、残されたリズム隊はベースのすどんただ1人。
なんとかリズムをリードしてくれるよう頑張ってほしかったのだが、「俺にそんなことはできない」と一蹴されてしまった。まぁ、すどんのDecoポン酢における本業は営業でサブがベースなので仕方がない。

ほんの2時間弱のセッションだったが、リズムの大切さを感じられた貴重な機会だった。またひとつ成長することができた。
そして、仮入部という形でDecoポン酢のメンバーとなったオオキニ。彼は本入部となるのか?それについてもそろそろはっきりさせておきたい。
ここ数ヶ月で一気にメンバーが増えたDecoポン酢。改めてメンバーを記載すると
ボーカル ・ギター ゆうぽん
ベース すどん(営業兼リーダー)
ドラム・コーラス たま
キーボード チルミカ
リードギター オオキニ
…という編成になっている。
いよいよ秋に迫るまつり出演に向けて、近日中にジャケ写でも撮影したいと思う。(まつりの申し込み方はまだわからない)
第26話 ステージの立ち方がわからない(すどん)
そろそろステージに立たないといけない。
そう思い始めたのはおよそ1ヶ月前。寝屋川まつりに出そこねた時あたりだ。
我々はずっと寝屋川まつりと枚方まつりのステージに立つことを目標に練習してきた。

寝屋川まつりは、バンドとして完成度が低いから出ないというゆうぽんと、とにかく出てしまえよ誰も聞いてないよ派の僕で対立が起こり、ゴタゴタしていたら申し込み期限が終わっていた。
枚方まつりは2024年は例年通り8月ではなく、10月開催になった。バンドとしては申し分ない時期のはず。ゆうぽんも今回は出場には肯定的だ。出るしかない。
枚方まつりは10月12日と13日開催だ。だが9月20日現在、情報がほぼ出ていない。公式サイトも出店募集要項しかない。ステージ出演募集要項なんてものはないから、ステージの立ち方がわからない。何もわからない。
そう、出演するための方法が何もわからないのだ。コネを使ってぶち込んだりできるのだろうか。ついでにいうと、12日は我が子の運動会の日だから、運動会に行きたい。

となると20日と少ししかない今、枚方まつりの出演は絶望的だ。
仮に出演できなかったとしよう。その場合、次の目標は来年の寝屋川まつりになる。流石に遠すぎてモチベーションが維持できるか不明瞭だ。バンドが空中分解するかもしれない。
我々には今、遠くの大きな目標よりも、近くの小さな目標が必要だ。
Decoポン酢のLINEで、近くの小さなお祭りのステージに立ってはどうかと提案があった。
どうやら反対しているのはDecoポン酢では僕だけのようだ。とはいえ前述のとおり、我々は近くの目標を必要している。
ここは
「デビューライブは人がいっぱいの大きな祭がいいなぁ〜でもって『あ、これなんて曲やったっけな、この曲チョイスしたやついいセンスしてるな』とかいわれたいな〜〜フフフフフ」
という僕の夢に対してそろそろ目を瞑るべきなのかもしれない(白目)
【小ネタ】あれから1年。枚方まつりの出場は決まりました!コネだけど!!
第27話 アニバーサリー(ゆうぽん)
この記事がアップされるのは2024年10月の第1金曜日だ。
それがどうしたと思うだろうが、「今週のセッション」というこの試みを始めたのは2023年10月の第1金曜日。
そう、我々はバンドを続けて1年になった。
正確には初めてのセッションを行ったのは10月3日。ということは、Decoポン酢の結成日はこの日になるだろうか。
とはいえ、あの頃はとてもセッションなどと呼べる代物ではなかった。ただ楽器を持ち寄って―初代ドラムコマキはドラムすらまだ持っていなかったが―音を出してみただけ。

それがどうだろう。今やメンバーも増え、演奏も上達し、一応「バンド」として形になってきたのではないかと思う。
やはり継続することが大切なのだ。
さて、前回からの課題である「初舞台」のタイミングについては未だ議論しているが、ちょうどよいイベントを見繕って、営業担当のすどんに出演のための手配をするように頼んでいる。
その前に、一度も人前で披露したことがないのだからまずインスタライブや路上ライブをやってみてはどうか?という意見があった。
次回のセッション時、インスタライブを行う…かもしれない。
第28話 やろうよ、ライブをさ。インスタで(すどん)
目標ができた。かなり近いやつだ。

我々はインスタライブを使って、まずはライブを行うことをついに決定した。
ひらつーとねやつーのインスタアカウントを使おうと思っている。
しかしそれらのアカウントを使ってインスタライブを行うには大きな壁があった。
アカウントを私的利用して大丈夫?
という点だ。いや、大丈夫だ。なぜならその「私的利用して大丈夫?」と聞く相手である責任者は僕だ。つまり自問自答、ハードルを下げようと思ったらいくらでも下げられる。

とはいえ私的利用することに関しては、責任者として抵抗がある。というか普通にイヤだし、規律もある。どうしようかなと思っていたところ、妙案を思いついた。
そうだ、ラジオをしよう。
枚方や寝屋川の雑談を行い、ラジオDJよろしくで音楽の時間が合間に入るシステムだ。
もう既に話す内容もほとんど決めてある。雑談は得意といえば得意なのだ。

そんなわけでそんなインスタライブが2週間後に開催される。日付は10月29日。時間はたぶん19時くらいから。
ついに我々の練習の成果を発表する時が来た。インスタライブを聞いて驚いてもらおうと思う。
その、雑談時間の長さに……!(違う)
【小ネタ】ちなみにこの記事まとめ自体も個人的には私的利用みたいでイヤなんですが、社長から「むしろやれ」と承認はいただいているので、あくまで『お知らせ』としてお届けしております。
第29話 ほんの少しの緊張と、たくさんの達成感と(ゆうぽん)
インスタライブを行った。

前回告知したとおり、10月29日の19時から1時間半程度のライブだ。
といってもほぼすどんの雑談タイムだったので、実際に演奏したのは4曲ほど。少しの間だが、非常に充実した時間だったと言える。
なぜかと言うと、Decoポン酢にとって初めて他の人に見てもらう機会だったからだ。毎曲、だれかしらの演奏のミスがあったりと緊張は隠せなかったが、また一歩前進することが出来たと言えるだろう。

ライブ終わりには反省会も行った。みんなのモチベーションもあがり、一体感も増した気がする。
新曲の打ち合わせも行い、気合はバッチリだった。次はいよいよ実際のライブに向けて、また日々の練習を積み重ねていこうと思う。
そういえば、聞くところによるとベースのすどんは口笛が特技なのだとか。次回のライブではすどんの口笛が冴えわたる爽やかな演奏をお披露目できるかもしれない。
【小ネタ】これめっちゃ口笛をいじられたからこんなん書いてると思うんですが、なんでやっけな口笛。最高やん口笛。
といったところで今回のまとめは終了です。続きは今週のひらかたで読めますが、もう少ししたらまたまとめますので、そちらをぜひぜひ。
冒頭に書いたとおり、イズミヤでライブします!!9月17日の14時から!座席スカスカの覚悟はできてるんですが、1人くらいは聞いていてほしい!イズミヤで買い物をする家族がいる方は、14時に行くんやで!ってお伝えしてくれると喜んでベースをミスしますよ!もちろんライブ中にね!!
◆関連リンク
情報ありがとうございました!
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