子どもたちが勉強の意味を見失っている——なぜ枚方公園駅前で子どもが“商売”を学ぶのか?【枚方この人インタビュー】

りさ

こんにちは!株式会社ママノテのりさです!

子育てママの働きやすい環境作りと人手不足の企業様をお繋ぎする架け橋をしています。

「枚方この人インタビュー」は、枚方市民や枚方で活動する人をインタビューし、聞き手であるインタビュアーは毎回異なる人選になるというコーナー。その人に興味がある人や専門家が担当する予定です。

今回の「枚方この人インタビュー」でご紹介するのは、スクールIE枚方公園駅前校を2年間運営し、2025年に枚方公園駅前に「こどもあきんど塾」をリリースした三重慶三社長

実はその正体、東大阪に本社を構える製造業・三和金属の代表取締役でもあります。

「困っている人のためにアイデアを出す」「相手目線で考え、行動する」
そんな“生きた商売体験”を通じて、子どもの右脳を刺激し、自ら考え社会に役立つ人材を育てる——
唯一無二の学びの場、それが「こどもあきんど塾」です。

塾を経営する中で「どうやったら勉強してくれるのか?」という親御さんの問いをよくいただくそう。
この「こどもあきんど塾」では、子どもたち自身がビジネスアイデアを出し、それを事業計画にまとめ、プレゼン・営業・マーケティング・販売までを本格的に体験します。

実際に「売る」経験を通して、これまで何気なく勉強してきたことが“現実に役立つ”ことに気づき、同時に「自分に足りない力」にも出会います。
こうした“気づき”の連続が、「なぜ学ぶのか?」という問いにリアルな答えを与えてくれるのです。
そして何より、「誰かのために」と考えることが、子どもたちの創造力や主体性を一気に引き出し、社会で活躍できる力を育てます。

この塾を仕掛けたのは、約40社の製造業が加盟する【一般社団法人 日本ものづくり支援機構】の現役経営者たち。

こどもあきんど塾の支援を通じて、ものづくりの楽しさや、社会で役立つビジネスの力を子どもたちに伝えたいと考えていらっしゃいます。実際にアイデアがカタチになるチャンスも!
子どもたちの未来の可能性を広げるきっかけを作ってくれる。これはもうワクワクが止まりません!

今回は、三重社長の人生をたどりながら、あきんど塾が生まれた背景と、そこに込められた“教育×ものづくり”の未来ビジョンに迫ります。

りさ

今日はよろしくお願いします!

まずは、三重社長ご自身のことからお聞かせください。どんな子ども時代を過ごされていたんですか?

三重社長

はい、東大阪の町工場「三和金属」で生まれ育ちました。父が二代目で、朝から晩まで働きづめでしたね。母も商売人で、僕は末っ子。

三兄弟の中で、バスケに夢中な“遊び担当”みたいな存在でした(笑)。

りさ

お父様は職人肌で、厳しいお父さんだったんですか?

三重社長

そうですね。でも、子どものころは工場で父や職人さんたちとキャッチボールしたり、すごく温かくて。

兄たちは真面目に工場を手伝っていたけど、僕は工場で遊ばせてもらっているような子でした。

家業を継ぐ決意が生まれたきっかけ

りさ

大学卒業後はすぐに家業に入られたわけではなかったんですよね?

三重社長

はい、京都本社の機械工具商社に就職して、10年間営業をしていました。福岡支店にもいましたし、いろんな経験を積みました。

でも、あるとき一緒に営業に行った工具メーカーの社長が、ご自身の生い立ちを話してくれて——それがすごく心に残って。

りさ

それが、家業を継ぐ決意のきっかけに?

三重社長

はい。その社長が「会社を清算しようと思ったとき、すごく後悔した」と言っていて、ハッとしました。自分も「この工場があったから今の自分がある」と気づき、心に火がつきました。

でもとても引き止められて会社をやめるまでに3年かかりました。

経営者としてのリアルと葛藤

りさ

2012年に戻ってからは、経営者としてのスタートですね。いかがでしたか?

三重社長

いやあ、大変でした(笑)。サラリーマンのときは赤字でも給料が出て土日も休めましたけど、経営者はそうはいきません。責任の重さが全然違う。

しかも父と価値観が合わず、最初はぶつかってばかりでした。

りさ

たしかに、お父様は昔気質の“現場主義”で厳しいタイプの方なんですよね?

三重社長

ええ、今も現役バリバリです(笑)。「お客さんが言ったことは絶対」というのが信条で、職人としてのプライドが強い。

でも、僕は10年サラリーマンをしてきたので、やり方が違って。最初は「どうやったら親父の考えを変えられるか」と悩んでいましたけど、今は「もう無理せんといてな」って、自然と尊重できるようになりましたね。

最大の危機と、新規開拓でつかんだ希望

りさ

経営の中で一番大変だった時期はいつですか?

三重社長

2015年ごろですね。スクラップの売り先が全くなくなって、金属がたまりにたまって、置き場も限界。既存の取引先にも頼めず、「どうしよう…」と本当に追い詰められました。

りさ

それはかなり厳しい状況ですね…。

三重社長

でも、会社員時代に新規開拓をやっていた経験があったので、片っ端から鉄鋼会社にテレアポして、たまたま繋がった会社にかけ合ってみたんです。

そしたら、親切な担当者の方がいて、何とか面談にこぎつけて。最初は「一見さんとは取引できない」と言われましたが、たまたま当社がリターン屑を引取っている事業者さんが先方のクライアントさんで信頼に繋がり、結果的に大きな契約を結ぶことができたんです。

今では一番の取引先になっています。

りさ

まさに「ご縁」ですね。奇跡の連続のようなお話!

三重社長

本当に。あの出会いがなければ、今はなかったと思っています。

“価値を生み出せる人”を育てたい

りさ

そうした経験が、“こどもあきんど塾”を始める土台にもなっているのでしょうか?

三重社長

そうですね。世の中はこれからもっと厳しくなる。子どもでも社員でも、「自分の頭で考えて、0から1を生み出す力」を身につけてほしいんです。

それは1円でも価値を生み出す、という経験で十分。そういう人が、どこでも通用する人になれると思っています。

りさ

社員さんへのまなざしも、あたたかいですね。

三重社長

僕自身、完璧な人間じゃないですから(笑)。でも、うちで働いてくれた人が、もし他の会社に行っても通用するようにしてあげたい。

そのためには、ただ仕事をするんじゃなくて、“考える力”と“変化に対応する力”を持ってほしいと思っています。

「こどもあきんど塾」へ込めた想い

“相手目線”が、右脳を刺激し、生きる力を育てる。

りさ

三重社長のこれまでをお聞きしてきて、“自分で考え、動ける人を育てたい”という想いがすごく伝わってきました。その延長線上に、あきんど塾があるんですね。

三重社長

はい。学習塾を経営してきた中で、ずっと感じていたのが「子どもたちが、勉強の意味を見失っている」ということでした。

「なぜ学ぶの?」「テストのためだけ?」って、どこか義務感だけでやっている。

でも、本来の学びって“誰かのために役立つ”っていう実感とつながってこそ、本物になると思うんです。

“相手目線”を通して、子どもの脳が目覚めていく

りさ

なるほど…そしてその「相手目線」を育てるのが、あきんど塾なんですね?

三重社長

そうなんです。子どもたちが模擬店を出す体験では、「誰が買ってくれるんだろう?」「どんな言葉をかけたら伝わるかな?」「どんなレイアウトにしたら目を引くかな?」と、自然と“相手の立場”に立って考えるようになります。

これはまさに右脳を使った発想なんですよ。直感や創造力、感性が刺激されて、普段の勉強では使わない“人間らしい思考”が目覚めていく。

こうして、人の気持ちに気づく力=社会で必要とされる力が育っていくんです。

「あきんど塾でしか身につかない力」がある

りさ

机の上の勉強だけでは、絶対に育たない力ですね。

三重社長

はい。たとえば、商品を売ってみて「あれ?売れなかった…」と落ち込んだり、「売れた!」と喜んだり。その中で「なんで?」と考える。それが右脳・左脳の両方を動かす、最高の学びなんです。

だからこそ、“あきんど塾でしか育たない力”だと自信を持っています。

そしてこれは、将来どんな仕事につくとしても必要な力。

「自分の頭で考えて、相手のために行動できる人間」って、どの業界でも絶対に求められるじゃないですか。

「子どもって、本当にすごい力を持ってる」

りさ

あきんど塾の体験を通して、子どもたち自身に変化は見られますか?

三重社長

めちゃくちゃありますよ。最初は人前で話せなかった子が、堂々と「いらっしゃいませ!」って声を出せるようになったり、計算が苦手って言っていた子が売上の計算を夢中になってやっていたり。

「目的」があると、子どもって自分の力をぐんぐん発揮するんです。

りさ

まさに、“生きる力”ですね。

三重社長

そう。これからの時代、日本は少子化が進んでどんどん厳しくなっていく。アジアの国々の経済成長はめざましく、立場が逆転する可能性もある中で、

「誰のために、何を生み出すか」を考えられる人間じゃないと、社会で生き抜いていけないと思うんです。

子どもたちに伝えたいメッセージ

りさ

最後に、あきんど塾を通して、子どもたちに伝えたいことは何ですか?

三重社長

「自分には価値がある」って、まず気づいてほしい。

そして、自分の力で1円でも価値を生み出せたときのよろこびを体で感じてほしいんです。

そこに“学ぶ意味”があるし、“誰かの役に立てる自分”に出会えるから。

この塾が、子どもたちにとって「何のために学ぶのか」に気づける場所になれば嬉しいですね。

インタビューを終えて

三重社長の言葉には、一貫して「人を想う力」の大切さがありました。
こどもあきんど塾は、商売体験を通して右脳=直感・創造性を刺激し、“相手目線”という社会性を育てていく特別な場所。
ただの学びではなく、「社会で本当に役立つ力」を、子どもたちが自分の中から発掘していく塾です。

「何のために学ぶのか?」
その問いに、三重社長とあきんど塾が出したひとつの答えが、ここにありました。

三重社長、素敵な想いの伝わるインタビュー、本当にありがとうございました!

■こどもあきんど塾情報■
塾名    :JMSOこどもあきんど塾
主催    :一般社団法人 日本ものづくり支援機構(JMSO)
住所    :573-0052 大阪府枚方市枚方元町8-19アロービル1階
塾長    :三重 慶三
お問い合わせ:公式ホームページ/公式Instagram/公式LINE
       一般社団法人ものづくり支援機構

今後も「枚方この人インタビュー」では、地元社長さん・理事長、起業家・経営者・個人事業をしている方々などなど、「なんでこの人はこんなに素敵なのだろう」という人を見つけてその根源・魅力・秘訣を沢山の方にお伝えしていきたいと思います。

インタビューされたい!という方はこちら(枚方この人インタビュー専用LINEオフィシャル)までご連絡くださいませ♪
枚方在住でなくても枚方にご縁がある方でしたらオッケーです。

最後までお読みくださりありがとうございます。
また次回をお楽しみにしてくださいね♪

便利なまとめ記事をどうぞ!



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